劇場公開日 2021年7月10日

「若き日の板東玉三郎をスクリーンに焼き付けた事だけが存在価値の映画。それを除けばほぼ駄作。」夜叉ヶ池 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0若き日の板東玉三郎をスクリーンに焼き付けた事だけが存在価値の映画。それを除けばほぼ駄作。

2022年1月2日
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鑑賞方法:VOD

①『悪霊島』は岩下志麻の巴御寮人の怪演以外はカス映画であった。『夜叉ヶ池』も板東玉三郎の白雪姫以外はカス映画である。『心中天網島』には感心したのに、それ以外に観た篠田正浩の映画はホントろくなものがない。②百合がどうしても女に見えないのが致命的。所作の女らしさはさすが板東玉三郎だとは思うが、如何せん顔と声はどうしても男。加藤剛とのキスシーンもどうしても男同士がキスしているとしか見えない(果たしてキスシーンが必要だったのかも疑問?)。その上、板東玉三郎ファンには悪いが、加藤剛が山を降りることを諦めるほどの女性としての魅力も感じられない。カメラがリアルな世界を写し取ってしまう映画には女形は合わないのだ。この映画の製作者達はそれが分からなかったのかしら。③或いは分かっていたからか、どことなく舞台的な感じもする。だからと言って映画に貢献している訳でもない。やはり此処は百合は女優に演じさせるべきだったと思う。④

もーさん