魔界転生（1981）のレビュー・感想・評価

　Huluで久し振りの鑑賞。

　原作は未読です。

　天草の乱で死んだ天草四郎時貞が甦り、妖術でこの世に未練を残して死んでいった者たち―宮本武蔵、細川ガラシャ、宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸、柳生但馬守宗矩を転生させ、幕府転覆のために暗躍を開始。魔界衆たちの動きを察知した柳生十兵衛が戦いを挑むオカルト時代劇大作。

　原作からかなりの改変が加えられていて、かなりスピーディーに事が運んでいきました。角川映画らしさ全開のハチャメチャさで、やたらと派手な演出が目立っていました。
　十兵衛と武蔵の夢の対決もカッコ良かったですが、中でもクライマックスが圧巻の一言。紅蓮の炎に巻かれる江戸城内で繰り広げられる十兵衛VS宗矩の父子対決に手に汗握りました。

　妖気が充満した世界観がお見事でおどろおどろしさMAX。
　色気で将軍を誘惑するガラシャも良い感じでしたが、やっぱり極め付けは、息子への嫉妬から転生した宗矩の執念だなぁ、と…。若山富三郎の名演とキレキレの殺陣に痺れました。