炎の城

劇場公開日:

解説

「ぼく東綺譚(1960)」の八住利堆の脚本を、「あやめ笠 喧嘩街道」の加藤泰が監督した日本版“ハムレット”。撮影は「妖刀物語 花の吉原百人斬り」の吉田貞次。

1960年製作/98分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年10月30日

ストーリー

約四百年の昔、瀬戸内海沼岸に偉容を誇る一城があった。王見城というり城内は、明国から帰ってくる若君王見正人の噂でもちきりだった。だが、正人の留学中に、父勝正を謀殺、城主の位を奪った正人の叔父師景と腹臣の六角直之進、今は師景の妻となっている正人の母時子は、正人の帰国を不安の面持で迎えた。正人は、師景の暴政の数々を耳にし、狂気をよそおって帰城した。だが、正人の狂気も、彼を愛する雪野の目をあざむくことはできなかった。正人は、ある夜、父勝正の血にまみれた亡霊を見た。父の死に疑いをもった正人は一計を案じた。猿楽の一座を招き、師景、時子に天皇を刺し殺した后サビメの古事記の一節を見せた。時子は悲鳴を上げ、師景は席を立った。正人は、ある日、誤まって雪野の父直之進を刺してしまった。正人は直之進の墓前で雪野に会った。すべてを許す雪野を、彼は振りはらわねばならなかった。雪野は死んだ。師景は奸智をめぐらし、雪国の兄祐吾と正人の決闘を図った。師景は、水瓶に毒を入れ、祐吾の剣にも毒を塗り、弓隊まで準備した。祐吾は毒のため血を吐いて倒れ、弓隊は正人をかばう時子の胸を射抜いた。その時、農民一揆の大群が城内になだれこんだ。城は炎上、正人は師景を倒した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ハムレット翻案時代劇らしい。大川橋蔵が織田裕二に見える。なぜか音楽...

2020年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ハムレット翻案時代劇らしい。大川橋蔵が織田裕二に見える。なぜか音楽がゴジラ。見入ってしまうが、話は破綻している。
・証拠をつかまねば…でつかんだ証拠がそれ?
・領民の復讐と俺の復讐は一つになった、といいつつ単身で乗り込む主人公
・父を殺されながら「忘れます」と犯人との駆け落ちを望む三田佳子
・殺せるのになぜか殺さぬ双方

この城下の先行きは真っ暗(笑)
監督自ら、壮烈な失敗作と語っていたらしい。
あと、父のオバケがやばい。

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はむひろみ

3.0時代劇ハムレット

2018年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

シェイクスピアの「ハムレット」を時代劇にしてしまった。
ハムレットは大川橋蔵、オフィーリアは三田佳子。
東映もこんな時代劇を作っていたんだ。

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いやよセブン
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