恋は放課後

劇場公開日:

解説

気の荒い田舎町に転任して来た美人先生の悪童相手の活躍を描く。脚本は鎌田敏夫、監督は「愛ってなんだろ」の広瀬襄、撮影は「藍より青く」の竹村博がそれぞれ担当。

1973年製作/83分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1973年9月15日

ストーリー

三村靖子は美人の高校教師で、西伊豆の港町に転任することになった。それまでの高校は、潔癖で勝ち気な靖子には耐えられなく、自ら都会を離れた田舎町を希望したのだ。しかし、靖子のそんな甘い気持ちは、すぐに打ち破られた。任地へ向う船の中で、チンピラ風の高校生たちが彼女を海の中へ放り込んだのである。それは彼ら流の“歓迎のご挨拶”だった。そんな彼女を助けたのは、町で父親・源治の経営する芝居小屋でストリップの興行をうつためにやって来た田所祐吉だった。初めての授業の日も、靖子は悪童生徒たちに、さんざんなイヤガラセを受けた。しかし、気の強い靖子は、チンピラ同様の生活をしている彼らを立ち直らせるべく、ラグビー部をつくる決心をした。靖子の呼びかけに以外にも、彼らのボスである弘などが集結した。ビシビシとしごく靖子。毎日のしごきに最初は反発した彼らも、次第に靖子の真剣さに好意を感じ始めた。ある日、弘たちは練習に姿を見せなかった。それまでの自分に恥かしさを感じたのだ。そんな彼らを叱咤したのは、かつて彼らの兄貴分だった祐吉だった。祐吉は秘かに靖子に魅かれていく。翌日から祐吉がラグビーの練習に参加しだしたのを見た町の人たちは、靖子と祐吉が恋仲だと噂をたて始め、先生たちも批難した。そんなある晩、源治の芝居小屋が火事になった。父を救い出そうとして火の中に飛びこんだ祐吉を見て、靖子も思わず、飛び込もうとしたが弘たちに止められた。隣町との試合の日。相手チームのリードに祐吉たちは必死に応援した。最後の土壇場、味方のコーナーキックを受けた弘が一気に独走、とうとう逆転。喜びに湧くスタンドを背に、祐吉は静かに席を立ち、グランドを去った。翌日、教壇に立った靖子は静かに生徒たちを前に告白した「私はあの人が好きです。一緒に行きたかった、何もかも放り出して……私にはあなた方を教える資格がない」と。辞表を出して部屋を出る靖子を生徒たちがとり囲んだ。「先生!やめないで」。熱いものが胸をつき上げて、立ちつくす靖子を見つめる生徒たちの眼は、心からの信頼の眼だった。

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