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劇場公開日:

解説

失踪したホテトル嬢を捜す人々の心情をあたたかなタッチで描く群像ドラマ。テレビ・クルーが取材を通しヒロインを捜す構成を取り、回想部分をカラー、現在をモノクロ、取材内容をVTR画面により描いている。監督・脚本は「エレファントソング」の利重剛。撮影は「Love Letter」の篠田昇、音楽は「遥かな時代の階段を」のめいなCo.がそれぞれ担当。主演は「大失恋。」の中谷美紀と「コールド・フィーバー」の永瀬正敏。95年度日本映画監督協会新人賞を受賞。

1995年製作/107分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1995年12月23日

ストーリー

風俗に関するドキュメンタリー番組を制作している撮影クルーが、キョーコをめぐる人々への取材を続けている。そのキョーコと名乗る女性は、ホテトル嬢の事務所に一年半ほど在籍し、二か月前に突然姿を消した。彼女は“壁”のかけらが入っているという袋をお守りのように首から下げていた。偶然見かけたキョーコにもう一度会いたくてデートクラブに通いつめたサラリーマンのオガタは、いつしかクルーの取材に同行するようになる。オガタたちはキョーコに関する様々な証言を集めていった。同じ事務所のレイコに案内されキョーコのアパートを訪れた一行は、その部屋にやってきた青年の姿を見かける。その青年はレイコも知らない男だった。すでに番組を完成させながらも取材を続ける面々を、プロダクション社長の山崎は理解できない。山崎の批判をよそに、オガタはアパートを張り込んで先の青年を捕まえる。鉄夫というそのペンキ屋の男は、深夜の街でキョーコと出会い彼女の部屋で暮らし始めたという。彼もまたふらりと出ていったキョーコの帰りを待ち続ける一人だった。ある日、山崎はオガタの部屋を訪ねる。オガタは会社を休んでキョーコの居所を捜し続けていた。憑かれたようなオガタの姿に、いつしか山崎も影響を受けていた。深夜、オガタたちはテレビの街頭インタビューでキョーコらしき女性の姿が映し出されたのを発見する。慌ててその現場へ駆けつけると、彼女を捜す鉄夫の姿もあった。彼女が去った方向を求めて彼らは追いかける。しかし結局キョーコを見つけることはできず、オガタは行き詰まった壁に頭をぶつけて泣くのだった。彼らとはぐれていた鉄夫はキョーコの幻を見ながら、彼女がいつも口癖にしていた「みんな、がんばれ」という言葉を叫ぶ。その時、壁の向こう側にキョーコが帰ってきていたようにも見えた。

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映画レビュー

2.5見所は中谷美紀のみ

2023年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

天真爛漫の中谷美紀の存在感は圧巻でした。
それ以外は残念でした。
面白いとは思えませんでした。

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tuna

2.0中谷美紀が若くて綺麗

2023年1月27日
スマートフォンから投稿

話はつまらない
中谷美紀の美しさだけが見所

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cia

2.0都内では74人に一人が性風俗の職についている

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 常にベルリンの壁のカケラを入れたお守りを持つ女。ハゲもある。ダンカンがもう一度会いたいと熱望。都内では74人に一人が性風俗の職についていると熱弁する鈴木アナ。

 そもそも、何故キョーコを追うのかわからないという謎は置いといても、岡村隆史など有名人をインタビューの相手に選んだことでリアルさがなくなってしまう。プロデューサーの一瀬隆重は10年後の『ノロイ』でも同じ間違いを犯してしまっている・・・発想はいいのに。

 後半からは永瀬と中谷の愛のメモリーみたいの。はっきり言ってつまらない。終盤になって、またダンカンの一途な想いが綴られるけど、演技してるので当然ドキュメンタリーっぽくない。

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kossy
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