ふたり若獅子

劇場公開日:

解説

並木行夫の「空飛ぶ剣」を、「母しぐれ」の村松道平が脚色し、「唄祭りかんざし纏」の深田金之助が監督した娯楽時代劇。撮影は「紅だすき喧嘩状」の松井鴻。

1959年製作/88分/日本
原題:Young Chevalries
劇場公開日:1959年5月19日

ストーリー

十代将軍徳川家治の世。幕政は大老田沼意知の手によって乱れていた。時おり、田沼屋敷のあたりに黒装束の怪盗が出没した。彼は、田沼の指図で印幡沼の埋立測量を強行した土地代官に反抗し斬られた庄屋喜左衛門の子・春風安太郎だった。忍びそこねて家中に追われた安太郎を救ったのは、浪人・墨染新九郎である。新九郎は尾張大納言春信の三男坊だが、自由な市井の生活を求めて家を飛び出し、今は乾分蝶六をつれて生花師匠お志津の許に居候の身だ。新九郎と別れた安太郎は、追われる女お律を助けた。悪親分相馬屋角造の口車に乗せられ、二十両の借金をかたに身を売りかけたという。相手は田沼の悪家老井上伊織だった。一時はお志津の家にかくまわれたが、新九郎の留守中お律は角造に連れ去られた。角造は賄賂の小判にお律をそえて伊織に差し出した。その代償は、田沼直々の印幡沼埋立てのお墨付である。新九郎が伊織の許へ駈けこみお律を奪い戻した。お墨付は安太郎が奪い、新九郎はそれを老中松平越中守に送った。が、田沼一味は、どこでどうしてさらったか、お志津を囮に新九郎を招き、二人を監禁した。そして、新九郎と引きかえにお墨付の引き渡しを越中守に申し出た。田沼の悪事を証拠だてるお墨付だが、尾張家三男新九郎の一命には代えられない。承諾した越中守が田沼屋敷に現われた時、突如立ちはだかった男があった。安太郎の救いを得た新九郎だ。新九郎と安太郎は一味を斬った。娘の哀願で角造だけは刃をまぬがれたが。新九郎は将軍から遠州相良十万石が与えられようとしたがこれを断り、新しい世界を求めて舟を出す。彼の側にはお志津がいた。もう一艘には、安太郎とお律が並んでいた。

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