二人でひとり

劇場公開日:

解説

青島幸男が、「鐘」に次いで、発表した、風刺喜劇。原作・脚本・監督・主演を青島が兼ねている。撮影は、「続社長えんま帖」の鈴木斌が担当した。

1970年製作/78分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1970年4月18日

ストーリー

服部平助はオッチョコチョイなお役人である。彼は分不相応なまでに豪華な生活をして、千冬という若い愛人まで囲っていた。それは、出入りの業者金井に不当な便宜を計ってやっていたからだった。息子の良助はそんな父親の不道徳を快く思っていなかったが、ふとしたことで千冬と関係をもつ破目となった。良助は結婚すると言い出すが平助は猛反対。かくして奇妙な三角関係が始まった。そんな中で、千冬が妊娠したからさあ大変。双方とも自分の子供であることを主張してやまず、おまけに、おせっかいな隣人加藤と八雲がからんで大騒動がはじまった。平助にも良助にも好感を持つ千冬は、こうした中にも、ともかく子供を生むことを心に決めた。

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