番場の忠太郎

劇場公開日:

解説

長谷川伸原作『瞼の母』から「血槍富士」の三村伸太郎が脚本を書き、「ほらふき丹次」の中川信夫が監督に当る。撮影は「エノケンの天国と地獄」の岡戸嘉外の担当。出演者は「隠密若衆」の若山富三郎、「喧嘩奴」の桂木洋子、「愛のお荷物」の山田五十鈴、「森繁の新入社員」の森繁久彌、「ここに泉あり」の三井弘次のほか鳥羽陽之助、滝花久子、阿部九洲男、冬木京三、伊沢一郎などである。

1955年製作/86分/日本
劇場公開日:1955年3月29日

ストーリー

旅烏の忠太郎は、飯岡宿で助五郎一家のイカサマ賭博に腹を立て、助五郎を襲って斬り損った。新米やくざの半次は忠太郎と同道を願ったが、忠太郎は武州金町の生家へ帰り堅気になる様に諭した。二人の跡を追った助五郎の子分七五郎と喜八は、半次の家をつきとめ呼出状を出した。半次の帰宅に母おむらと妹おぬいが喜ぶ間もなく、二人が押入り乱闘となり危うくなった時、通りかかった忠太郎が七五郎等を斬倒した。半次への後難を恐れた忠太郎は、おぬいに手を持ち添えてもらい、自分が斬ったと紙に書いて死骸に貼って立去った。忠太郎が探していた母の消息を知ったおぬいは、彼の後を追い途中で雲助に襲われたが八州の御用役人青木一作に救われた。潮来の宿では助五郎の廻し者が忠太郎を待っていた。忠太郎がおぬいと出遇い母お浜の居所を聞いた時、廻し者が襲ったが、騒ぎに駈けつけた青木とその子分清吉を見て廻し者は逃げた。清吉が持っていた金町での貼紙を見て忠太郎は母に一目会ってからと頼んだが、青木の慈悲で釈放された。忠太郎はおぬいと江戸に向い、橋の上におぬいを残して母に会いに行った。娘お登世の為にとお浜は涙を呑んで彼を突っぱねた。捨ゼリフを残して去る忠太郎を見たお登世に迫られ、お浜は娘と共に後を追った。忠太郎は再び助五郎の刺客に襲われ、彼の名を呼ぶお浜達の声を振り切る様に相手を斬り捨てた。橋の上ではおぬいが堅気になると誓った忠太郎を待ち続けていた。

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