花ひらく娘たち

劇場公開日:

解説

石坂洋次郎の原作を「だれの椅子?」の三木克巳と鎌田敏夫が共同脚色し、「花の恋人たち」の斎藤武市がメガホンをとった青春映画で日活若手のオール・スターもの。撮影は「ある少女の告白 純潔」の山崎善弘が担当した。

1969年製作/83分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年1月11日

ストーリー

民子は、いつも地味な和服に身を包み自宅で和文タイプの仕事をしていた。妹の加奈子は、引っ込み思案の姉とは正反対でボーイフレンドにはこと欠かないドライ娘だった。中学生の弟新助はそんな二人に、見合をさせようと思っていた。一方、大助もクラスメート恵子の兄一雄を、姉たちに紹介しようと言いだした。ところが、訪門日が重なり、柿崎家ではその準備にてんてこまいの忙しさだった。一方、柿崎家で偶然に出会った一雄と忠吉は、高校時代の同級生だった。そんな訳で、柿崎家は、和気あいあい賑かな雰囲気に包まれた。次の日曜日、民子と加奈子に大乗り気の二人は、またまた柿崎家でかちあってしまった。四人が揃って、海岸へ散歩に出た時、一雄は父が倒れたことを知らされた。突然の出来事に興奮気味の一雄は、民子に結婚を申し出、民子はそれを承諾し皆を驚かせるのだった。民子をとられてしまった忠吉は、加奈子に接近し、デートをするまで親しくなっていた。しかし、民子の方はいっこうに進展せず、彼女はバーであった信次の野性的魅力に心惹れるようになっていた。そんなある日、一雄が婚約の解消を申し入れて来た。一雄は、母が浮気をするようになってから、毎夜酒に酔いつぶれていた。信次からそんな様子を知らされた民子は、心配して駈けつけ、一雄の気持を理解するのだった。一雄は、民子の優しい心にふれ、再び結婚を約束した。そして、忠吉に求婚された加奈子と共に、式を挙げることになり、柿崎家は二重のおめでたに湧きあがるのだった。若者たちのあかるい声が聞こえていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0吉永小百合vs和泉雅子

2018年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 次女加奈子(和泉)はボーイフレンドがいっぱいいる発展家だが、週刊誌の婚前交渉記事にも拒否反応をおこす民子。長男大助と次男新助の紹介する男がバッティング。しかも男たちは知り合い。杉良太郎対浜田光夫だ。しかし、一日の複数デートの後、父親が倒れたという知らせを聞いて、突然に浜田光夫が民子に求婚。即座に返事をする民子だったが・・・

 みんなの前でキスまでしたのに純情すぎる2人。ずっと他人行儀のままなのだ。そして母親が浮気をしていたことを知って婚約解消を申し入れてきた浜田光夫。バーテンダーの渡哲也がちょっと吉永小百合にちょっかいをかけるところがいいアクセントとなっていた。

 なにしろ当時の二大アイドルの競演なのです。芸能週刊誌でも表紙を飾ることが多かったので、映画を見るだけで懐かしさいっぱい。サユリストとなった多くの男性の気持ちもよくわかる映画だった。しかし演技は全体的にしょぼい・・・宇野重吉が光っていただけだった・・・

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kossy
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