劇場公開日 1976年1月24日

はだしのゲン(1976)のレビュー・感想・評価

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5.0三國連太郎

2018年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 この映画は公開当時に観た。当時、『野性の証明』で三國連太郎が憎い役をやっていたので、正直言って面食らっていた。しかし、ま、これは反原爆、反戦の色がかなり濃い作品です。戦争に反対されるだけで非国民扱いされ、子供たちまでもが暴行を受ける。そんな風潮の中でも、勇敢にも戦争反対を口にする中岡家の主、大吉(三國連太郎)がいい演技で泣かせてくれます。原作とは違ったエピソード・・・大吉が戦争の絵専門の画家になることを拒否したことなどが追加されている等あって、前半はかなり練りこんである映画となり、原作を超えていると思います。

 後半は8月6日、原爆が落とされるまでの話。中岡家の柱時計がいい演出です。空襲警報が一旦解除されるというリアルさも、胸に込み上げるものを感じてしまい、あらためてこの8時15分の恐怖を思い知らされます。牧伸二も好演技。

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kossy