劇場公開日 1951年10月3日

「固定カメラの構図と人の動き、ストーリー展開、職人技で素晴らしい」麦秋 M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5固定カメラの構図と人の動き、ストーリー展開、職人技で素晴らしい

2021年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公、独身の妹:原節子、兄:笠智衆と妻:三宅邦子、父:菅井一郎、母:東山千栄子らが繰り広げる20代後半の独身の妹の婿探しが家族中の関心ごとに。登場人物の言葉はそれぞれ少ないものの、頑固で融通の利かない笠智衆だけは声を荒げたり、家族の中でもほかの女性たちが声を出しにくい決めつけた言い方をしたりしている。
そういう中でも原節子はぶつかり合うのを避けながら自分の意思を通そうとする。
年頃の娘を持つ家族の関わり合いがとてもホームドラマチックで安心して見ていられる。
固定カメラでいくつかの部屋を撮影しているが、人物がそこを動いてカメラを変えることにより人の移動により動きを与えている。
一件地味な映画であるが、じっくり見ると、その映像の作りこみに心打たれる。

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M.Joe