劇場公開日 1974年8月3日

ノストラダムスの大予言のレビュー・感想・評価

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4.5今の時代にこそ世界中に突き付けたいくらいだけど、キワモノ映画扱いされて封印状態

2024年4月13日
PCから投稿

この映画の公開から今年で丁度半世紀。
国内ではTV放送以降、殆ど封印状態で、ソフト化も海外版だけなので鑑賞の機会は極めて困難となっている作品である。

兎角、センセーショナルだった描写のシーンの印象のため、キワもの映画とされており、その故に『封印作品』にされて現在に至る、殆ど幻、伝説な状態となっている。

特に作品タイトルの「ノストラダムス」ネタ自体が1999年という、旬の時期を通り過ぎて過去のものになっており、作品原作者扱いの五島氏の如何わし度合いも手伝い、既に興味の対象からも外れてしまっている感はある。

客を呼ぶために、東宝お家芸の特撮による後半のデザスターシーンは勿論、核戦争へと突入していく様と共に、前述の「放射能汚染による狂人化〜食人」、「ミュータント化した破滅後人類の描写」等についてがネックとなってしまい、公開早々に抗議を受けて一部削除などの混乱もあった。

しかし、仮にも当時「文部省推薦」作品であったという事は驚きではあるものの、丹波氏や山村聰氏の熱演(熱弁)から伝えんとしている内容は、数あるパニック、デザスター系作品のなかでも極めて重く、濃いメッセージに感じ、そうした部分から受ける印象ではそうした扱いも理解できるように思えた。
近未来“SF”の形をとって警告、啓示を込めた作品と。

改めて思うに、これらも含めて全編に盛り込まれている文明批判的なセリフ、むしろこちらの方が「封印の真の理由なんではないのか?」と疑いたくなってしまうのである。

それ程、この作品以降の映画やTV番組、マスコミまでもが、政治や企業に気兼ねし、忖度の姿勢を基本とするように変貌しており、「毒気」を抜かれてしまっているから。

一応挙げてみると、

公害による世界規模の環境汚染
食品添加物まみれ(豆腐にも〜が入っている)で病気に
我が国の食料自給率の件により国際規模災害時への懸念
海洋汚染による海洋生物の減少、死滅
世界各地での放射能汚染による(人体への影響)異常
原発の危うさ気弱さと、核廃棄物の終末処理の件
オゾン層の破壊による有害紫外線
一触即発の、局地戦での核使用から始まる世界的核戦争(滅亡)への突入

全て、その後実際に起こり得たり、現在に於いて更に懸念が高まっている事象ばかり。
現政権や、あらゆる方面でスポンサーである企業が民衆に強い関心や懸念を抱かせることを避けたい事のオンパレードという事。

前述のように、映画公開から半世紀、既に50年が経過するというのに全く人類の凝りなさ、愚かさは当時から何ら変わっていないどころか、増す一方のよう。

理念や目的の見えて来ない、ただ経済ありきに暴走するだけの『欲望の資本主義経済』による資源開発、都市開発、聞こえだけは良い性急なデジタル化であることへの封印、「臭いもに蓋をする」行為と無縁では無いように思えるが……

良かれ悪しかれ、「映画は時代を映す鏡」との思いを深める。

参考までに、英語題名については『Catastrophe 1999』の表記があるが、実際に海外で公開された際のタイトルは『THE LAST DAYS OF PLANET EARTH』が一般的であるようで、まんまの『PROPHECIES OF NOSTRADAMUS』という別題もあるようだが他作との混同もあるので使われるケースはあまりない様子。
ネットとかでこれらでググると、予告編とか冨田氏のOSTなどにはたどり着けたりするものの、現時点に於いては本編に辿り着くことはまず無い(少なくともこれらでは.....)。

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アンディ・ロビンソン

1.0ルパン三世念力珍作戦

2024年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

をアニメと勘違い、父親に伝わらず、リアルタイムで鑑賞、高崎で、怖い内容であったが意外と面白かった。

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多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

5.0人生に最も影響を与えた映画。

2023年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

先日、友人と電話で話していたら、何故か映画『ノストラダムスの大予言』の話になってしまった。
なので、ちょっと思い出を書いてみます。
観たのは小学生の頃で近所の名画座。
名画座ってのはロードショーが終わった映画を2~3本くっつけて観せる小さな映画館で、もうなくなっちゃったのかな?
たぶん併映の作品があったんだと思うけど、残念ながら思い出せない。
友達と観に行ったと思うけど、友人が誰だったかも思い出せない。
で、映画は、とにかく怖かった!
だって自分が生きてるうちに、公害だとか自然災害とか核戦争とかあって人類が絶滅しちゃうかも知れないってのを、けっこうグロい映像で見せられちゃうんだぜ!
怖い!どうしたらいいんだろう!
映画に、その答えが提示されてて、都会を離れて田舎に行け!って。
「逃げろ、逃げろ。全てのジュネーブから逃げ出せ」ってノストラダムスの詩があるらしく、ジュネーブってのは都市の事なんだって。
当時は他にも『日本沈没』とかあったし、子供向けのオカルト本とかも多々あったし、なんか終末ブームだった。
ずっと、そういった思い出を心に留めながら、小、中、高校と生まれ育った首都圏で過ごしてきたんだけど、二十歳前後くらいだろうか、家の近くにあった湧水とか空き地とか、宅地化で軒並み潰されちゃった。
これから終末が来るってのに、これじゃ生き残れないじゃん!
それで、まあいろいろあって、首都圏を離れて地方の農村部に移り住んだ。
オタクなのに。
今じゃ湧水を水源にしてる家に住んでるよ。
ただね、たぶん農薬や除草剤の影響だと思うんだけど、ここ、田舎なのに、最近なんか虫とか少ないんだよね。
それこそ、俺が子供の頃なんか首都圏でも、もっと多種多様な生き物がいたのに。
川もダムやら護岸工事とかでコンクリに固められちゃってるし、水もなんか汚いし。
せっかくジュネーブから逃げ出した気になってたのに、やっぱり生き延びれられそうもないや。

で、なんで友人と『ノストラダムスの大予言』の話になったかって言うと、草刈りしてたらヒルが脚にベッタリついてて、血を吸われてた、って話して。
まるで『ノストラダムスの大予言』で巨大ナメクジに襲われた気分だよ、って。
もちろん友人は『ノストラダムスの大予言』観てないんだけど、こういう話題は好きなヤツだから。

たぶん、今、観みたら安っぽくてつまらない映画なんだ、と思う。
でも自分の人生に、最も影響を与えた映画。
機会があったら、もう一度、観てみたいものです。

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Syouiti

1.0こういうのやめて!

2019年4月3日
iPhoneアプリから投稿

とにかく
怖くて気持ち悪い思い出しかありません。
子供にはみせて欲しくなかった^_^。

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Ryuichi Sekiya