日本侠花伝

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解説

男まさりで客気に燃える女が、命をかけ体を張ってひたすらに真実の愛を求めつづける激しい姿を描く。原作・脚本・監督は「宮本武蔵(1973)」の加藤泰、撮影は「放課後」の村井博がそれぞれ担当。

1973年製作/147分/日本
配給:東宝

ストーリー

大正六年。築豊炭田地帯を走る列車。満員の三等車の中で、近藤ミネと大浜実は書籍を売り歩いていた。幾つかの駅を過ぎたとき、代議士が刺客・田中清次郎によって殺害され、清次郎は、走る列車のデッキから川に突び込み逃げ去った。運悪くその場に居合わせたミネと実は事件に巻き込まれ、清次郎の仲間として逮捕されてしまった。そして、取り調べを受けた二人は、四国の宇和島から駆け落ちしていることが露見してしまった。漸く釈放されたミネと実は門司までの貨物列車に潜り込み、その中で同じ監房にいた小川つると出会った。やがてミネは女給として働き、実に献身的につくすが、ある日、実の母豊が実を連れ戻しに来た。実は現在の生活に疲れたのか、母の言うがままだった。ミネは真実の愛を確かめようと、実を追った。やがて、実に追いついて問いつめたミネは、自分が愛した男がこんなに意気地のない男だった、と初めて知った。そして、死をもってこの愛を断ち切ろうと断崖から飛び降りようとするミネと、止めようとする実の二人はそのまま海中へ落下した。折良く長田金造と早川千太郎の釣り舟が二人を助け上げた。町の医院に運ばれた二人。実の母が迎えに来た。実はミネに目もくれず母と去っていった。涙があふれ、号泣するミネ。一年後、神戸。ミネは金造と教会で式を挙げ、長田組の姐さんとなった。その初夜、金造は岸本組の刺客となった清次郎に急所を避けて刺された。翌日、ミネは金造の名代として、海軍の荷役請負い入札に参加し、岸本組を押えて主計官坂上大尉のとりはからいで、長田組が大役を請負った。期日は二日間。作業中、岸本組の妨害にあうが、清次郎が長田組に加勢した。清次郎は金造を刺すことによって渡世の仁義を果したものの、あまりにも汚い手口を使う岸本組を相手にするのだった。岸本組とグルの刑事によってアンコ部屋の男女を全部連行されてしまったミネは、清次郎の助言もあり、貧民街を率いるおきんの救けによって無事、荷役を終らせた。そして、艀に隠れている清次郎の胸に、ミネは自然に飛び込んだ。その時、米騒動が起き、いたるところで米屋が襲撃された。ミネは清次郎を逃がした罪で警察に連行され、凄惨なリンチを受けるが、清次郎の潜伏先は言わなかった。やがてミネは釈放されたが、一足ちがいで、金造は岸本組に連れ去られた後だった。金造を助けだすため、清次郎はミネとともに赤穂御崎に向った。

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