劇場公開日 1998年12月26日

「妻夫木聡も若かった」なぞの転校生 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0妻夫木聡も若かった

2021年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 首の長い佐藤康恵。図書館ではトールキンの『指輪物語』を読んでいる不思議少女。スモークがかった映像と酔いそうになるほどぐるぐる回るカメラ。パラレル・ワールドに転移する様子はさっぱりわからないが、次元放浪者となってさまよってるらしい。精神病院、戦場と次元ジャンプし続けなければならない。全ては妄想を見せられてるという事実とは相反していると思うのだが、うまく説明できない・・・

 NHKのテレビドラマではかなりドキドキしながら見ていたが、これだけ小奇麗に描いた映画だと、おどろおどろしさが全くない。それにオウムの影響を受けたコントロール線とヘッドギア、核戦争による世界の終末など、世紀末思想が如実に現れている。それなりに面白いのだが、最悪だった妻夫木の演技・・・これで1点減ってしまった。今はいい俳優なのにね。

kossy