劇場公開日 1981年1月30日

「時代に翻弄される家族の物語」泥の河 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0時代に翻弄される家族の物語

2017年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭にて鑑賞。
舞台は第二次世界大戦から十年程経過した大阪。
貧乏ながら店を開いている家族の元に、一隻の船がやってくる。
船にはまた一つの家族。
その交流を描いた映画です。

たった十年程の時の中で、時代に乗って行ける人、反対に置いていかれる人が描かれており、これに関しては今の時代でも言える事。
悲しいけどそれが性(さが)なのよね展開もある。

逆に現代では描けないだろうなと思う部分。
それは境遇に負けない子供達の純粋さ。
本編にて「子供は親を選んで生まれてくる事は出来ない」と言うセリフが心に沁みました。

出てくる子役、田村高廣さん、藤田弓子さん、加賀まり子さん、良かった。。。

昔の映画で有名で無くても良い映画がまだまだ有る。
そう実感させてくれた映画でした。

巫女雷男