劇場公開日 1975年9月6日

動脈列島のレビュー・感想・評価

全4件を表示

5.048年ぶりに鑑賞、やはり傑作!

2023年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は、生まれて初めての試写会(1975年8月)が初見で、会場入り口で映画チラシを貰って喜んだ。「まさか、こんな宣伝素材まで貰えて、映画をタダで鑑賞できるなんて…」ということで…(笑)
その直後、公開された劇場にも観に行ってパンフを買った懐かしく、思い入れのある1本。
本日は購入DVDで48年ぶりの鑑賞だったが、久しぶりに観て、いろんな事に気付かされた。

初見の動機(試写会応募の動機)は、「清水一行の原作を読んだので、映画はどんなものかな?」というものだった。
本作は、ほぼ原作どおりの脚本。

新幹線映画では、本作以外に『新幹線大爆破』が有名だが、ほぼ同記事に公開されたこれら2本は『新幹線大爆破』が娯楽作で本作は「新幹線の騒音問題を根底に持つ社会派映画」である。

本作をドラマ展開の面から言えばゴジの『太陽を盗んだ男』だし、物語展開の面から言えば『ジャッカルの日』である。
それでも、さすが増村保造監督による映画なので、犯人役の近藤正臣の恋人役=関根恵子や犯人と知っていて惚れる女=梶芽衣子が綺麗に撮られている。
1975年の映画であるから、増村保造監督が若尾文子主演で数々の傑作を撮った後の映画なので「女性目線での素晴らしいショット」がある。そして、増村監督はこの後さらに『大地の子守唄』へと傑作を連発するノリノリの時期であったと思う。

本作、あらためて観て、ホントに面白く、何と言っても社会派映画というだけでなく、サスペンス要素が強烈で楽しい。
犯人(近藤正臣)vs警察(田宮二郎)の対決構図も見事!

生涯忘れられない作品であり、傑作!

(※)初めて貰った映画チラシは宝物。映画パンフも。

<映倫No.18338>

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たいちぃ

3.5手に汗握る

2015年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ピニョン

3.0田宮二郎VS近藤正臣の気障男対決

2015年4月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

田宮二郎VS近藤正臣の新旧気障男対決はかなりの見応え充分で、これに関根恵子(現高橋恵子)と梶芽衣子に愛される熱血正義感近藤正臣の伊達男振りの真骨頂。

それにしても安全第一新幹線はちょっとした事で直ぐに止まってしまうんですね…かなり勉強になりました。

当時の新幹線公害に対する世間の感覚は第三者からは確かに他人事でしたが、当事者から見たら殺人兵器に見えていたかもしれませんね。

娯楽性があってかなり面白かったのですが、所々で警察の捜査が曖昧だったのが残念ですね。特に指名手配されている犯人が地元の製材所や犯行現場になる場所を自由に行き来出来るのはちょっと…と言った所でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
松井の天井直撃ホームラン

2.0頭脳戦。

2014年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

知的

初鑑賞。
増村保造作品にしてはやや深みに欠けているような。
新幹線の騒音公害に憤りを覚え犯行におよぶ青年医師と、犯罪心理学を学んだ警察庁エリートの頭脳戦なんだけど、推理から捜査への流れが今一つ躍動感に欠けて面白さを感じませんでした。
キャストは揃ってると思うんですけどね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Nori