劇場公開日 1996年12月

「【一夏の不思議な男女の出会いと別れを、抒情性あふれる映像と音楽で描き出した作品。ラストの月光が降り注ぐ中での幻想的で美しきシーンが忘れ難い作品でもある。】」月とキャベツ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【一夏の不思議な男女の出会いと別れを、抒情性あふれる映像と音楽で描き出した作品。ラストの月光が降り注ぐ中での幻想的で美しきシーンが忘れ難い作品でもある。】

2020年11月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

■久しぶりに鑑賞した感想<Caution! 内容に触れています。>

 ・スランプに陥り、バンド”ブレインズ”も解散し、山間地で廃校に住みながらキャベツを作るミュージシャン、ハナビ(山崎まさよし)と白いブラウスを着て、舞い踊る不思議な少女ヒバナ(真田麻垂美)との出会いのシーン。
 ー 真田麻垂美さんの透き通った美しさが際立つ。(先日、久方ぶりに別の映画で拝見し、嬉しく思う。)-

 ・ハナビの元に強引に押し掛けるヒバナ。二人の廃校での不思議な生活が始まる。
 ー ヒバナの存在が、徐々にではあるがハナビの創作意欲を引き出していく。
 その過程を”月明りに照らされて”を始め、美しきアコースティックギターの音色で彩る。-

 ・月夜に照らされるキャベツ畑。”私を忘れないで・・” と言うヒバナの言葉。
ー 幻想的なシーンの数々・・・。-

 ・”何故か”渓流の水を見たり、急な雨に塗れるとぐったりとしてしまうヒバナ。

 ・ハナビの友人のカメラマン、リヒト(鶴見辰吾)はヒバナと会った後、一年前に自ら撮っていたダンスコンテスト参加者の写真の中に、憂いを帯びた表情を湛えた少女の写真を見つける・・。
ー その後、明かされる哀しき事実。
 ヒバナは”一夏の間”だけ、愛するミュジーシャンのために現れ、彼の創作意欲を徐々に取り戻させたのだ・・。-

<満月の光が降り注ぐ中、漸く完成したハナビの新曲”One more time One more chance"に合わせて舞い踊る、ヒバナの幻想的な美しき姿が印象的な作品。
 そして、改めて山崎まさよしの”One more time One more chance"は名曲だなあ、と思った作品でもある。>

NOBU