チーちゃんごめんね

劇場公開日:

解説

33歳の若さで、多くの聴取者から愛され、親しまれながらもガンでこの世を去った女性アナウンサーの姿を描く。成田敦子の手記をもとにした原作の映画化で、脚本は「海峡」の井手俊郎と鈴木雅子の共同執筆。監督は「花街の母」の西河克己、撮影は「唐獅子株式会社」の鈴木耕一がそれぞれ担当。

1984年製作/101分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1984年5月19日

ストーリー

昭和40年代後半。深夜放送の人気D・J“ひょうたんなまず”こと成田あつ子は、「ニュース」「走れ! 歌謡曲」「赤ちゃん相談室」「東京ミッド・ナイト」などを担当し、多忙な毎日を送っていた。夫と姑、4歳になる娘・知菜子の事を考えて悩むことも多かったが、母親の働く姿はそのまま娘の教育に繋がると信じていた。突然、前途洋々、張り切っていたあつ子を病魔が襲った。乳ガンであった。沢山のファン、同僚、家族の祈りの中で手術は成功した。快方に向かう病院のベッドの上であつ子は与えられた未来のことに思いを馳せた。限られているであろう命を最愛の娘、知菜子にささげつくそう、最も私らしい私を知菜子の思い出として残さなければと考えたあつ子は、姑と夫の反対を押し切って職場に戻った。手術の場所が乳房だけに興味本位のからかいや質問、同情の中で傷つきながらも彼女の仕事ぶりは前にも増して超人的であった。「ラジオ特集・私はガンになった」「聴取者大集合」「医療相談室」と次々と企画を立て、悩みや苦しみを持った人々の輪を広げて行く。ガン患者とその家族、ダンプの運転手達、不良少年・少女、受験生など、一つの仕事で知り合ったこれらの人達との交流はあつ子に生きている喜びと哀しみ、人と人の愛による結びつきの大切さを教えた。あつ子も回りの人々も再発の危機を脱したかと思い始めたある秋の日、あつ子は脳腫瘍で再び倒れた。そして数ヵ月後、人々の見守る中で、彼女は知菜子にメッセージを残して、33歳の短い一生を終えた。

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