たん子たん吉珍道中(三部作)

劇場公開日:

解説

宮崎博史作の民間放送の人気番組から、「剣侠江戸紫」の三村伸太郎が脚本を執筆、「弥次喜多 金比羅道中」の毛利正樹が監督する。撮影は「潜水艦ろ号 未だ浮上せず」の山中晋、音楽は「慕情」の米山正夫の担当。出演者は「腰抜け狂騒曲」の松島トモ子、「陽のあたる家(1954)」の小畑やすし、「石中先生行状記 青春無銭旅行」の和田孝、筑紫あけみ、コロムビアの川田孝子に、森川信、古川縁波、清川玉枝など。

1954年製作/日本
劇場公開日:1954年9月14日

ストーリー

のどかな街道を江戸へ向って二つの駕篭がゆれて行く。前の駕篭には白菊姫、お供に乳母お玉、腰元等。後の駕篭には茶壷がたった一つ乗せてある。これは家康公からの大事な下賜品であるが、これを白菊姫が無事に江戸までとどけなければならない。とある山径で二匹の仔狸が悪童たちに虐められていたので、姫は人情にもろく助けてやった。ところがこの仔狸たちは、悪家老影山権十郎の命を受けた腹黒い悪者達が、泥棒の親分杢兵衛とその子分らを使って、この茶壷を奪い取ろうという相談をしているのを偶然ききつけたので、命の恩人姫のために茶壷を守ってあげようと決心した。所が姫が若殿藤四郎と鎮守の森ヘアベック散歩に行って、一寸藤四郎のいない間に、悪者達に掴まえられ、、姫は仔狸たちの化けた姿であるたん子たん吉の活躍で救われたものの、その隙に茶壷が盗まれてしまった。藤四郎と共に、たん子たん吉は茶壷を探し歩き、結局たん吉の気転でそれを取りかえすことができた。その頃、江戸の父君が首を長くして茶壷を待っているということを知った姫は、伝令にたん吉を出発させたが、鯛に化けてうまく屋敷に入り込んだたん吉は、殿に家老の影山、田畑が陰謀を持っていて白菊姫の腹ちがいの妹朱姫を跡目相続に立て殿を毒殺して五十万石をのっとろうと企てていることを告げる。そこで一計を案じ、たん吉は殿の遺言状に化けたが、見破られて悪人共に狙い打ちされて苦境に立つ。一方、姫と若殿、たん子の三人は、明日迄に茶壷を殿にとどけなければ、殿が将軍家に顔が立たぬというので、道を急ぐが途中で悪者たちに妨げられている。たん吉はその頃海野桃十郎という浪人者に助けられたが、たん子とテレビで連絡をとって事情を知り、海野に助太刀を頼んだ。海野桃十郎は悪人共を斬りまくり、斯くして茶壷は無事に殿の許にとどけられた。その晩は綺麗なお月夜だった。たん子たん吉は楽しげに踊り、六十万石となった殿の跡取りとなった姫は藤四郎とラヴシーンの最中である。

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