劇場公開日 1968年12月21日

太平洋の地獄のレビュー・感想・評価

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4.0太平洋ふたりぼっち

2020年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 南太平洋の孤島に日本兵とアメリカ兵が漂着した。魚を採り、水を溜め、サバイバル精神に溢れていた日本兵三船と、敵対心を剥き出しにするアメリカ兵リー。ジャングルへと逃げ込んだリーに対して三船は火を放って燻りだそうと試みる。さらに水を求めて、小さな争いが繰り返す二人だったが。

 言葉の通じない二人。お互いその言葉を理解しようともしない。威圧的な態度によって捕虜にしたり、捕虜にされたりと力のバランスも見事に描いている。しかし、殺してしまおうという考えは双方とも持っていないし、中では一方的に料理させようとするリーが面白い。

 そんな一進一退の二人の関係も、このままでは死ぬのを待つだけだという気持ちが通じ、筏を作って近くにあるはずの大きな島を目指すことになったのだ。後半はこの無謀とも思える筏での漂流、海上サバイバル映画と変化し、何度も苦難を乗り越えて島に到着する展開だ。

 筏の移動とか、かなり金がかかっていそうな雰囲気。言葉が全く通じないことを徹底していたりするのもいい。筏作りからは友情も芽生え、到着した島は日米どちらが占拠しているのかとワクワクさせられる終盤なのです。シュールなエンディングにも驚愕!ちなみにこのページにある“あらすじ”は全く違います。

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kossy