大脱獄（1975）のレビュー・感想・評価

元々は渡哲也が高倉健との共演を熱望した企画。
そこに菅原文太や歌謡界から五木ひろしの名も挙がり、実現していたらスゲー豪華共演になっていたろうが…、
渡哲也が病気降板、五木ひろしが諸事情で降板。
結果的に『網走番外地』の石井輝男監督と高倉健のタッグに『仁義なき戦い』の菅原文太という、これはこれで豪華なトリオではあるが…、
何だか色々ごたごたが作品を表しているかのよう。

極道仲間の剛田と銀行強盗をするも、罪を着せられ死刑となり、網走刑務所送りとなった梢。
他の死刑囚と共に脱獄。罪を着せただけじゃなく、妹とその娘を殺した剛田に復讐する為に…。

『網走番外地』コンビなので刑務所アクションかと思いきや、序盤で早々と脱獄。
梢が銀行強盗犯と知り、脱獄した死刑囚の一人・国岩が山分け狙って周りをうろつく。
アウトロー二人のバディムービーと思いきや、梢は一人ふらりと立ち寄った町で体調を崩した女を助ける。
情感たっぷりのメロドラマにと思いきや、再会した国岩から剛田とその黒幕の事を聞き、敵が乗る列車に乗り込む…。

刑務所脱獄、アウトロー、メロドラマ、復讐アクション…と十八番とも言える要素を詰め込んだはいいが、話共々支離滅裂。
罪を着せられたのに、結局復讐殺人を犯すというオチ。
健さんも今回はあまり漢の魅力を発揮しているとは言えず。
クセ者な文さん、憎々しい田中邦衛、その頭が吹っ飛ぶバイオレンス、無駄なエロスくらいしか印象残らず。

BS12で放送されていたので、見たけれど。。。。陳腐。。。物語が陳腐。。。。

殺人罪の濡れ衣を着せられて、脱獄をしたのに、逃亡中に殺人を犯す矛盾。。。。感情移入がガクンとレベルダウン⤵️

　東映スターの高倉健の出演が、物語など二の次で観客動員出来ると当て込んだ印象が強い。昔から、こういう役者有りきの粗悪な作品があったのですね。（娯楽映画としても、展開が雑すぎるのよ。。。）

田中邦衛の頭が吹っ飛ぶシーンは、予想の斜め上を行ってちょっと面白い。

昭和の北海道の街並みの雰囲気が垣間見えたのは良かった。

2023年8月26日
映画 #大脱獄 (1975年)鑑賞

銀行強盗を自分一人の罪にさせられて網走刑務所に入れられた男が、脱獄し復讐に向かう

当初は、#渡哲也 と #五木ひろし との共演の予定だったものが、渡の病気などで #菅原文太 との共演に落ち着いたらしい

ヒットせずに健さんの東映ヤクザ路線も下火に

健さんと菅原文太の殴り合い、長回しはなかなかのシーンでした。
田中邦衛とのコンビも石井輝男作品の定番。
そして、名バイプレーヤー小池朝雄がスパイスを聞かせてるのは、贅沢な演出だと思いました！

高倉健扮する死刑判決を受け網走刑務所に収監されているが殺しをやっていないと言う強盗殺人犯梢一郎はまさに絞首刑になる夢を見た。たまらず脱獄の話にのった。途中人助けなんかしたりしてそんな悪い奴ではない設定だったね。でも正体を知られた相手は容赦しないちょっと複雑な タイプ。やっぱりこんなのが近くにいるのは恐いよね。いつも追われる逃亡犯も常にビクビクだな。

網走刑務所から7人の死刑囚が脱走する。
5人は寒さで死に、主人公（高倉健)は逃げ切るが、途中でストリッパー（木の実ナナ）と知り合う。
主人公は冤罪で、自分に罪を着せた連中に復讐しようとするが・・・。
これも「網走番外地」だと思うが・・・。

健さんと文さんの共演、それだけで価値あり。昭和臭ぷんぷんのハードボイルド。きわどい下ネタも満載。殺人犯の汚名を着せられた健さんが復讐の為、今度は本当に殺しまくります（笑）
木の実ナナとの交流は一服の清涼剤。「夜這いしてもいいのよ」無視する健さんが渋い。私なら…やめておこう（笑）
BS日テレ

高倉健、菅原文太。石井輝男。ヒールな小池朝雄が小粋な役で驚く。木の実ナナのケバい感じ、検便ネタに輝男節を感じる。まぁ相変わらず健さんはパッとせず。あくまで僕は文太のファンだ。