劇場公開日 1956年12月26日

「世界初史上最初の地球温暖化告発映画と言える ラドン出現は近いのかも知れない」空の大怪獣ラドン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0世界初史上最初の地球温暖化告発映画と言える ラドン出現は近いのかも知れない

2019年12月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

見事な傑作
前作のゴジラの逆襲で決定的に駄目だった脚本に力を入れてある
資料によればクレジットには無いが黒澤明が脚本に手を貸したともある
リアリズムと緊迫感を全編で維持し続けているところからまんざら出鱈目でも無いかも知れない

ゴジラというフォーマットを、怪獣というフォーマットに拡張した点でも企画は大変に優れている

カラー撮影初の怪獣映画は想像以上に大迫力で、特撮パートも力が入っており素晴らしいシーンの連続だ
破壊される佐世保のアーチ橋は当時固定アーチ橋としては世界第三位の大鉄橋の西海橋
竣工してまだ1年というから当時の観光名所だった訳だ
このランドマーク破壊は今後の怪獣映画の伝統になるものだ

しかも破壊の前に戦闘機を編隊で潜らせてまで見せるのがから凄い
ピアノ線吊りなのにどうやったかみごとな特撮

Fー86Fセイバー戦闘機の美術は大変に優れていてリアリティ溢れている
キャノピーはなんと実物を使用したと聞く

未だに語り草なのは西鉄福岡駅と岩田屋百貨店の破壊
このシーンだけでご飯を何杯でもいけるというファンも多いはず

ラストシーンは怪獣映画の名シーンの一つに必ず入るものだろう

つがいのラドンの雌雄が見せる情愛は、その後のモスラやゴジラの人類の味方化の伏線ともなっていく訳で、これまた重要なシーンだ

ラドンが現代に生まれた理由を劇中では博士がやはり原水爆実験の影響に求めているのだが、21世紀になり久々に観て仰天してしまった
登場人物達が暑い暑いと盛んに言い合い
地球温暖化か!と言うのだ
北極と南極の氷が全部溶けると、地球が水浸しと言う話か!嫌だねえ!ハハハ!
それも二酸化炭素ガスを大量に発生させる石炭を採掘している炭鉱で
しかもそのシーンに続いて古代のヤゴの出現の騒動からラドン出現に雪崩込んでいくのだ

21世紀の我々は慄然とイマココの冷たい汗を背中に感じざるを得ない

なんという先進性!
世界初史上最初の地球温暖化告発映画と言える

ラドン出現は近いのかも知れない

あき240
Mさんのコメント
2023年5月1日

確かに地球温暖化の話が出ていましたね。もう、そんな昔から言われていたのかと改めてびっくりしました。

M