SCORE(1995)

劇場公開日:

解説

宝石強盗団と彼らを操る組織、そして“獲物”の横取りを企むチンピラたちの欲望と陰謀渦巻く、暴力と血と火薬のアクション。監督はOV『ザ・ワイルドビート/裏切りの鎮魂歌』の室賀厚で、これが長編デビューとなる。脚本は室賀と「四姉妹物語」の大川俊道の共同。主演は「ゴールドラッシュ」の小沢仁志で、本作ではプロデューサーもつとめている。東京のみ、96年新春第2弾全国ロードショーに先駆けての公開で、800円・7日間興行、連日の舞台挨拶を実施した。

1995年製作/88分/日本
配給:松竹富士
劇場公開日:1995年12月11日

ストーリー

東南アジアの某国。州立刑務所から一人の日本人が仮釈放になった。彼の名は、チャンス。名うての強盗である。彼の釈放は“大佐”と呼ばれる組織のボスが裏で操っていた。チャンス出獄に多額の保釈金をかけた大佐は、チャンスに宝石店強盗を強要する。屈辱感にまみれながらもチャンスは仲間を集め、昔からのパートナー・北京ダックと、ライトと名乗る口の減らない男、そしてクールなテキーラの四人で計画を実行する。チャンスたちは宝石を持って大佐との金の引き換え場所である廃工場に赴いた。ところが、そこへイカレたヒッチハイク強盗のTJと沙羅が現れる。二人は、途中のハイウェイでチャンスたちが宝石店強盗犯なのを知って、追って来たのだった。ドク・ホリデーを気取るTJは、ライトの自分勝手な言動のお陰で仲間割れ寸前のチャンスたちから、宝石の入った鞄をまんまと横取りする。組織の恐ろしさを知っているチャンスは、それを取り戻そうとして激しい銃撃戦を展開するが、予期せぬ出来事にチームはバラバラ。それぞれの思惑と裏切りに、奪回はうまくいかない。北京ダックが殺され、裏切り者・ライトがテキーラの凶弾に倒れ、沙羅がトラックの運転を過って死んでいく。そんなところへ、とうとう大佐たちが到着。なんとか宝石を取り戻したチャンスは、密約通り自分だけ金を受け取ろうとするが、自分を信用してくれたテキーラが大佐の部下の放った弾に傷付くのを見て、大佐へ反旗を翻すのだった。組織とチャンスたち、そして沙羅を殺された復讐に燃えるTJとの三巴の血戦が開始される。しかし駆けつけた警察によって、組織の連中やTJは銃殺。その隙を狙って大佐を殺したチャンスはテキーラを連れて逃亡を試みるが、警察に追い詰められる。しかし、実はテキーラが潜入捜査官だったことが判明。今や男の友情を感じていたテキーラは、チャンスに自首させようと警察に銃撃を止めるように訴えるが、過って射殺されてしまう。絶体絶命のピンチのチャンスは、一人銃を構えて警官隊に向かっていくのだった。

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