新宿純愛物語

劇場公開日:

解説

新宿を舞台に少女への純愛を貫くため、ヤクザや警察と戦う青年の姿を描く。桑原譲太郎の原作を基に「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」の那須真知子が脚本化。監督は同作の那須博之、撮影は「黒いドレスの女」の浜田毅がそれぞれ担当。

1987年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1987年7月4日

ストーリー

17歳の尾花マリは友人、原田ユミと共に学校をサボって、新宿のペット美容室に愛猫チャコを連れて行った。そのチャコがきっかけで、彼女は一条寺文麿という一見危険そうな青年と出逢う。文麿に食事をごちそうすることになり、三人はレストランに入ったがマリは財布を紛失。「俺に任せとけ」との文麿の言葉にマリとユミは先に出る。事態の悪化を察し帰ろうというユミの誘いを、「彼のこと好きになっちゃったんだから」と断わるマリ。一方、文麿は居丈高な態度のレストランの支配人に足蹴りとパンチを喰らわせ外に出た。逃走する文麿とマリは、筋金入りのアウトロー刑事コンビ田崎と森下に出くわした。田崎の手がマリの体にかかった瞬間、文磨の怒りが爆発、あっという間に田崎は殴られ手錠で繋がれた。無銭飲食プラス公務執行妨害と文麿とマリの危険な恋の逃避行はエスカレートする。資金調達をと入ったサラ金「ワイルドローン」は暴力団白井組経営の店。ヤキをいれられた文麿のパンチが組員らを相手に乱れ飛ぶ。しかも彼の手に、警察に渡れば組がつぶれるといういわくつきの拳銃ワルサーPPKが転がり込んだ。横浜で関西連合会幹部・勝間田との密談に臨んでいた若き組長、白井は連絡を受け、自ら組きっての刺客集団、狂犬四天王を率いて文麿の追跡を始めた。危険な状況が文麿とマリを強く結びつけ、唇を重ねたのもつかの間、追って来た白井組とのガンファイトの連続。マリの助けで危機を免れるが、マリは白井組の手中におちてしまう。文麿はワルサーにナイフ、火焔ビンを手に単身事務所に乗り込むが、マリは白井組から田崎の手に渡っていた。マリが監禁されている病院に向かう文麿を白井組が追う。凄絶な戦いが始まり、文麿はひとりまたひとりと組員を倒していく。そして、病院にたどり着き、マリを田崎から保護した矢先、怒りに燃えた白井が現われた。一発だけ弾の残っている白井の銃から、文麿の身を守ったのはチャコだった。文麿と白井の一対一の激しい戦闘の末、白井は力尽く。数日後、文麿のことを嬉しそうにユミに語るマリ、湖畔を仲睦まじく歩く文麿と白井の姿があった。

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