劇場公開日 1975年7月5日

「じりじりと苦しいのです」新幹線大爆破 チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0じりじりと苦しいのです

2016年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

知的

クライム・アクションなこの映画ですが、緊迫感と興奮に満ち溢れています。
一番、興奮したのは、並走する新幹線間での物資のやり取り。これでもかってぐらい、緊張感を煽る演出で、グッと引き込まれましたですね。また車内での出産なんてプロットも、すごく効果的でしたね。なんていうか、すごく丁寧に緊張感が持続するよう計算されつくされている感じがしましたですね。
でも・・・この映画、徹頭徹尾、爽快さを排しているのです。じっとりと汗ばむ高倉健を始めとして、最後まで気持ちが高揚する要素がないんですね。あんまり時代背景とか、監督の思想とかは分からないんですけど、どこか人間の悲しさを見つめさせてくれる思いがしましたですよ。

チャーリー