次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港

劇場公開日:

解説

スタッフ・キャストとも第三部と共通。「青色革命」の加東大介、「胡椒息子」の石黒達也、などがこれに加っている。この篇で次郎長一家の面々が一通り揃うことになる。

1953年製作/80分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1953年6月23日

ストーリー

次郎長一家の引越し祝と三保の豚松なる漁師がやたらに魚をもち込んでくる。子分になりたいのである。土地の堅気は子分にしない建前から次郎長は彼を追いかえす。折しも清水にのりこんできたのは森の石松と追分三五郎。三五郎の口利きで道倒れの力士、八尾ケ岳一行をたすけるため、次郎長は相撲興行をすることになった。人並外れた大飯食いを多勢あずかってお蝶は一苦労である。興行と同時に催した花会は次郎長の名の売れようのバロメータアであったが、諸国の大親分が続々集り、一家の者を有頂天にさせた。興行の方では八尾ケ岳を負かせば金十両の賞金を出す、という三五郎の派手な呼込みにつられて飛入りした豚松が、怪我の功名で相手を負し、約束の金十両をくれと次郎長宅に談じ込む。落度をみとめて金を渡した次郎長の態度に豚松は大感激、またしても子分にしてくれと頼み入る。一方石松、三五郎らは興行の上り金をもって帰る途中、例の黒駒勝蔵の代貸大岩らに斬りつけられ、金をもったまま三五郎ははぐれてしまう。これを盗みの上の逐電と誤解した石松や鬼吉らは三五郎を追かけて斬合いとなるがお仲の仲裁で喧嘩は次郎長にお預けとなった。次郎長は彼を子分にする。--これが江尻の大熊との縄張りにからむ黒駒の勝蔵の感情を刺戟した。喧嘩支度に身を固めた黒駒一家は甲州から清水におしかけてくる。急を告げたのは豚松である。迎え撃つ次郎長一家の中には彼も交つていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0駆出しで子分の少ねえ親分だが、理屈に合わねえ喧嘩は買う男だぜ!

2021年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

故郷清水で次郎長一家を立ち上げて、意気揚々の面々。加東大介が、豚松役で登場。この人、「七人の侍」の参謀役が印象に強いせいか冷静沈着なイメージもあるが、若い頃は結構間の抜けた役もやっている。
この頃の時代劇に見入るのは、なによりロケ地や小道具。オープンセットの頼らなくても、まだ日本各地に江戸風情の残っている宿場や街道がいくらもあったんだなあ。着物やなにやらも、今までは博物館に並んでそうなものが普段使いされているような馴染み振り。ある意味、記録映画だと思う。
さて、そうこう思いを巡らしているうちに黒駒の勝蔵との確執も深まって、お時間!

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栗太郎
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