劇場公開日 1965年10月1日

「高倉健の死を偲んで鑑賞」昭和残侠伝 サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0高倉健の死を偲んで鑑賞

2014年11月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

任侠映画全盛期の作品ということもあり、とても勢いのある、快活な映画だった。
本作で特に興味深かったのは、池部良の“軒下の仁義”。薄っぺらい表現で恐縮だけど、超絶カッコイイ!このシーンが見れただけで十二分に価値があった。

それにしても、当時の任侠映画ってのは、構成がわかりやすいね。酷い目にあっても、耐えて、耐えて、耐え続けて。そしてどうしようもない一線を越えられてしまったときに、ダムが決壊するときのごとく、怒涛の勢いで畳み掛ける。このときのカタルシスたるや!「待ってました!」と思わず叫びたくなる。

そして、この映画において高倉健の人柄は明らかに異質。出来た人過ぎる。普通、ここまで我慢していたら、下の者が不満溜まって反抗するでしょ?でも、それを纏めることができるだけの人望を表現できていて説得力があるから凄い。やっぱり、高倉健は昭和の大スターだわ!

サケビオース