劇場公開日 1990年8月11日

「藤子不二雄Aの漫画を実写映画化。元もとは小説。 友情ものっぽいのだ...」少年時代(1990) yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5藤子不二雄Aの漫画を実写映画化。元もとは小説。 友情ものっぽいのだ...

2018年11月5日
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藤子不二雄Aの漫画を実写映画化。元もとは小説。

友情ものっぽいのだけれど、ほのぼのしてないし、タケシがガキ大将でシンジに対して対等に接しないのでなんか違う。

東京から疎開して富山の田舎に転校してきたシンジがメインの話で、戦争が終わり東京へ帰るところで映画も終わる。ひとつのストーリーというよりかは連作もののような感じでシンジとタケシ中心のエピソードをいくつもという感じ。

田舎だから本もなく娯楽が少ない。東京から本を沢山持ってきたシンジに、タケシやタケシの次に強いフトシが近づく。面白いストーリーを知っているので、俺に物語きかせろみたいに迫る。シンジのことを朗読するラジオがわりに。

イジメとか学校内の権力闘争みたいのが多く描かれる。タケシ一強で誰もかなわない時代が続くが、病で休学していた副級長スドウがクーデターを成功させ、タケシはリンチみんなからボコボコにされ、どん底のボッチになる。子供のやる事とは思えないえげつなさ。

この映画で良かった場面はシンジのピンチにタケシが駆けつけて守るところ。
タケシは優しいのに何故ボクをイジメるのかと問うシンジ。シンジの頭を抑えつけて わからんのーわからんのーがタケシの答え。この時大橋巨泉が二人の写真を1枚とるだけの役で出てる。

前半はつまらないが後半は動きがあって良かった。
宝物のバックルをタケシに託して東京行きの列車に乗るシンジ。全力で走って追いかけるタケシで幕を下ろす。やはり友情ものだった。
少年時代の曲がこんなにピッタリはまる映画はなかなかない。

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