いで湯の姉妹

劇場公開日:

解説

島倉千代子の歌にのせ、いでゆの街に展開する哀愁歌謡メロドラマ。竹中弘祐の原案より、「哀愁の街に霧が降る」の村田武雄が脚本執筆、「お初の片恋」の小田基義が監督、同じく鈴木斌が撮影を担当する。主な出演者は、島倉千代子、「遠山金さん捕物控 影に居た男」の沖諒太郎、「日蝕の夏」の若山セツ子、「天上大風」の伊豆肇、「おかしな奴(1956)」の三津田健、ほかに斎藤達雄、宮田洋容、左卜全など。

1956年製作/47分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年11月13日

ストーリー

北陸の山々に囲まれた山中温泉。上野の美術学校に学ぶ隆は、家業の塗絵焼を手伝うため帰郷。幼な馴染千代の出迎えを受けて、思い出のこおろぎ橋へさしかかった時、夢にも忘れぬ意中の人で芸者をしている千代の姉清香の姿を見、暗然とする。家では父親南風との再会に心も和む思い。その夜は旅館河鹿荘の主人酒井を訪ね、山中名物の獅子踊りを見物。だが又しても、踊り手の中にいた清香と逢う。やがて隆は、かねて考えていた新型の花瓶を作ろうと作業開始。甲斐甲斐しく手伝う千代は、いつか仄かな恋心を燃やしだす。相次ぐ失敗の末、隆は試作に成功するが、新しい感覚も全く受け入れられない。千代が姉の手からお客に買わせようとしたのにカッとした隆は表へ飛び出すが、こおろぎ橋で清香と再会。記念の品として彼の作品を入手するつもりだったし芸者になったのも母や妹の生計のためと知り、隆は自責の念に打たれる。隆の誠意と酒井の尽力で、南風も二人の結婚を承諾。傷心に沈む千代も、来遊した作曲家原田の口ぞえで、レコード歌手となるべく上京が決まった。出発の日、見送りに来た隆と清香は、車中の千代と互いの幸福を祈り合うのだった。

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