劇場公開日 2000年12月7日

「【庵野秀明監督Meets岩井俊二監督作。アーティスティックな作品の中に見え隠れする両監督の映画作品を作り上げる想いが伺える作品である。】」式日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【庵野秀明監督Meets岩井俊二監督作。アーティスティックな作品の中に見え隠れする両監督の映画作品を作り上げる想いが伺える作品である。】

2022年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

幸せ

■映画監督として成功したものの、創作意欲をなくしてしまった男(岩井俊二)が東京を離れて故郷・山口県に帰ってきた。
 ある日、風変わりな出で立ちの女性(藤谷文子)に出会うと、彼女は「明日は、私の誕生日なの」と言い奇妙な儀式を行う。
 男は彼女に興味を抱き、ビデオを回し始め、彼女の生活を共にし始める。

◆感想

・今作は、可なりアーティスティックな作品であるが、原作を書いた藤谷文子が演じる、一般的な世間的概念を超越した魅力的な女性が魅力的である。

・更に言えば、劇中、頻繁に描かれる赤、丹の色が印象的で、ウォン・カーウァイ監督作を想起させる色彩の美しさ。
ー 列車の行き交う中での、路線上での傘のシーンは幻想的である。-

<多分、多くの人が”何が何やら・・”と思う作品かもしれないが、庵野秀明監督と思われる男”カントク”を演じる岩井俊二の、(失礼ながら)たどたどしい台詞回しも、近年の庵野秀明監督の作品に通じる所があると思ったし、何よりも藤谷文子さんの(経歴を見ると、出生を含めて凄い方である。)の魅力が凄い作品である。
 庵野秀明監督と岩井俊二監督という現代邦画を牽引するお二人が産み出した相乗効果が個人的には、大変面白く感じた作品である。>

NOBU