「やるやないかい、陽子さん」クライング・フリーマン Crying Freeman みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
やるやないかい、陽子さん
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「フリーマン」ちゅう別に泣き虫ってわけじゃないが、人を殺す度に涙を流すナイーブな殺し屋が主人公のアクション映画。涙の数だけ強くなれるってことか?
アメリカ全土を騒然とさせたSHOGUNブームの頃は国際女優として名を馳せた陽子さんも、今ではすっかり一介のスキャンダル女優として定着してしまっていた(これは‘96年当時を振り返っての話)。
だが、どうだ、みんな見てくれ、陽子さんはドッコイ生きていた❗
流暢な英語のセリフもすっかり板について、ヒロイン役の若手女優よりも脱ぎっぷりがいいったらありゃしない(貧相なヌードだけど)。
日本の首領(ドン)の座を虎視眈々と狙いアメリカン刑事(デカ)に「据え膳食わぬは男の恥デース」とばかりに襲われても本懐を遂げようとする陽子さんの姿に、おどろおどろしい女の情念を感じさせる“夜叉”の面影を見た❗
最後は亡き夫の組長に代わり、
「フリーマンのタマ、私がとっちゃるわい❗」とばかりに、大勢の組員を従えて北海道にある宿敵フリーマンのアジトに乗り込んで行くも、組員は全滅。
自身も刀で斬られ、憎きフリーマンに不本意な取引まで迫られる悲惨な結末に。
だけど、結局、復讐よりも極道のメンツを選んだ賢い陽子さんは、命だけは何とか助けてもらい、フリーマンとの約束を守るだめに往生際の悪いアメリカン刑事(デカ)のドタマを銃でブチ抜く。
そして、フリーマンのアジトは爆弾で跡形もなく木っ端微塵に吹っ飛び、陽子さんの生死を知るものは誰もいない、と言うのは一体どうなってんの❓
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