劇場公開日 1999年9月18日

「脚本家に原作者が入ろうと、この作品は原作を越えてはいない。」金融腐蝕列島 呪縛 としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5脚本家に原作者が入ろうと、この作品は原作を越えてはいない。

2013年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

高杉良の大ファンである自分はこの映画化作品は完全満足なるものではなかった。文章が紡ぎ出す、複雑な、描写と醸し出す雰囲気、映画では残念ながら表現出来ていない。
ただ、小説より面白いのは人間描写。
銀行を私物化した老害は文章より役者のほうがわかりやすいし、ハレンチ極まる大蔵接待を取り持つMOF担なんかはやっぱり画の方がわかりやすい。

キャスト良かったと思います。
中でも抜群は椎名桔平。
東大での鼻持ちならないエリートを上手く演じていて、素晴らしいです。

いまだにトラブルだけの銀行ですが、まだまだ闇は有るんではないかと思います。

最後に原作者のこの映画への関わり方がガッカリ。カメオででるならまだしも役つけて、名前出すなっていいたい。あんた役者じゃないでしょ。散々本業回帰的な作品書いてますよね。

としぱぱ