劇場公開日 1964年5月30日

「パンツは穿き古しでも身なりが良ければ・・・♪」君も出世ができる kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パンツは穿き古しでも身なりが良ければ・・・♪

2019年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 東宝ミュージカルといえば植木等とクレイジーキャッツによる『ニッポン無責任時代』とかのコメディが中心だったが、突如現れたフランキー堺のミュージカル。高度成長期のサラリーマンの悲哀としては植木等シリーズと土台は一緒だが、こちらは脚本もしっかりしているように思えるのです。
 東和観光の山川(フランキー堺)は後輩の中井(高島忠夫)とともに出世することを念頭において仕事で活躍するのだが、中井が社長の妾と知り合ったことから、事態は急変。さらに社長令嬢が帰国したおかげで、山川は彼女と結婚したいと願う・・・といった展開。

 アメリカと日本の仕事、文化の違いを谷川俊太郎の作詞による曲を歌うため、当時としても画期的だったのではないでしょうか。接待漬けの日本、仕事と遊びは割り切っているアメリカなどなど。しかし、交際費の上限だとか、接待禁止という業界が増えてきたのはまだ最近のこと。まだまだ日本の黒歴史は続いていたんでしょうなぁ。

 女優陣でも、令嬢に雪村いづみ、妾に浜美枝、お茶漬け屋の姉さんに中尾ミエと豪華。ハリウッドの影響なのか、やっぱり歌える俳優が多いんですね。とにかく、ミュージカルシーンは圧巻!主流ではないのですが、日本で初めて本格的なミュージカルが完成したんだと思わせてくれる。

kossy