機関車先生(1997)

劇場公開日:

解説

戦争の傷跡を残す瀬戸内海の離島に赴任してきた、口をきくことができない先生と、島の人たちの温かい心の交流を描いたアニメーション。監督はテレビ・アニメ『家なき子レミ』の楠葉宏三。第7回柴田錬三郎賞を受賞した伊集院静による同名小説を、「LEVEL」の福田卓郎が脚色した。声の出演に「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」の安達祐実ほか。

1997年製作/100分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1997年3月15日

ストーリー

昭和30年代の瀬戸内海・葉名島の水見色小学校に、遠く北海道から臨時の先生が赴任してきた。先生の名前は吉岡誠吾。彼は幼い頃の病気のせいで話ができず、7人の生徒たちは、そんな彼に「口をきかん」からと、機関車先生とあだ名をつけ、うちとけていく。島の経済は戦後の不景気の煽りを喰って、苦しい状況にあった。級長の妙子の一家が網元・美作重太郎の借金から島を出ていくことになり、ガキ大将の修平の父親も、少しでも借金を返そうと無理をして漁に出た東シナ海で遭難死する。厳しい現実に打ちのめされていく子供たちに、誠吾は愛情をもって接していった。ところが、美作のところの素平が仕掛けた喧嘩に手を出さず、やられっぱなしだった誠吾の姿を見て、生徒たちは先生に対する信頼感をなくしてしまう。だが夏休みに広島の浦津で行われた剣道大会で、修平たちは小学生の部に出場。誠吾も青年の部に出場し、強敵を破って優勝したことで子供たちや美作らの信用を取り戻した。しかしその後、佐古校長のもとに正規の新任教師が決まったとの連絡が入る。子供たちや島の人たちは機関車先生にいて欲しいと頼むが、誠吾は新しい先生の気持ちをおもんぱかり、故郷へ帰っていった。別れ際、修平は亡くなった父親と約束していた、大樹にひっかかった帽子を取ることに成功し、それを機関車先生に見せるのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
福田卓郎
原作
伊集院静
製作総指揮
内池望博
エグゼクティブプロデューサー
小坂恵一
久板順一朗
企画
植村徹
プロデューサー
関一由
竹本克明
アニメーション・プロデューサー
本橋寿一
佐藤昭司
キャラクターデザイン
関修一
作画監督
才田俊次
アートディレクター
長友啓典
美術
川本征平
音楽
若草恵
音楽コーディネーター
面谷誠二
主題歌
井上陽水
録音
小島幸雄
篠崎由佳
音響監督
伊達渉
音響効果
倉橋静男
編集
名取信一
寺野剛
選曲
合田豊
演出助手
高木淳
安形裕篤
特殊効果
太田憲之
CGプロデューサー
原戸洋一
小山晴生
CGディレクター
田中誠一
色彩設計
小山明子
テクニカルディレクター
小嶋哲生
中岡哲治
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映画レビュー

4.0口をきけない先生

2018年12月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

アニメらしく、低年齢でも鑑賞できる。
田舎の小学校にきた無口な先生が優しく生徒と交流するドラマ。

島の漁師などは、喋らない先生をバカにしてケンカを吹っ掛けるシーン等あるが、暴力に暴力で返す事の無意味さを教えてくれる。
本当の強さ(心の強さ)とは…と子どもにも考えて貰える。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
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