劇場公開日 1995年7月8日

「ぼくたちの夏の思い出『学校の怪談』」学校の怪談 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ぼくたちの夏の思い出『学校の怪談』

2019年2月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、CS/BS/ケーブル、映画館

楽しい

学校にまつわる怪談話をベースにした小中学生のベストセラーを映画化した懐かしの人気シリーズ第1弾。
こちらも本当に懐かしい! 見るのは10数年…いや、20年振りくらいかもしれない。
子供の頃、何度も何度も見た。
夏になると、今でも無性に見たくなる。夏に入道雲を見ると、映画冒頭の入道雲を思い出す。
でも近くのレンタル店には置いておらず、昔録画したVHSもとっくに破棄してしまったので、見たくても長らく見れないまま…。
そんな時昨夏、WOWOWでシリーズ一挙放送。
チョー嬉しかった!
勿論ブルーレイディスクに録画して永久保存。
昨夏すぐではなく今頃になってしまったけど、待望の久し振りの鑑賞!

とある地方都市の小学校。
その旧校舎には、“出る”噂が…。
夏休み前日、旧校舎に閉じ込められてしまった先生と生徒たちに、お化けたちが襲い来る…!

まだ見てない方やこれから初めて見ようと思ってる方へ。
怖くはありません!(笑)
怖さや本格的な怪談ホラーを期待すると、チョー肩透かし。
クライマックスはモンパニみたいな展開にもなって、ツッコミ所は多々。支離滅裂と言うか、グダグダ感も。
本作は、ちょっぴりの怖さとユーモア、少年少女たちのひと夏のハラハラドキドキの冒険…。
ノスタルジーに浸れるジュブナイル・ファンタジーとして見れば素直に楽しめる。
子供の頃楽しんだ映画を大人になって見ると、あれ、こんなもんだったか?…と思う事が度々あるが、本作はは久し振りに改めて見ても、楽しく面白かった。

見所は何と言っても、子供の頃誰もが聞いた事のあるお化けや怪談話がいっぱい。
旧校舎のトイレ、亡霊の出る音楽室、動く標本や人体模型(ちょいグロい)、口裂け女(ワンシーンだけが惜しい!)…。
そんなお化けたちが、当時の最新SFXや手作り感のある特撮や特殊メイクなどを駆使して、出るわ出るわ。
中でも印象的のお化けキャラは、2体。
本シリーズのマスコットキャラ的なテケテケ。
このキャラを見ると、どうしても『ゴーストバスターズ』を思い出してしまう。
そして、クマヒゲさん。ブツブツブツブツ愚痴をこぼす用務員と思いきや、最後はとんでもない姿に…!

本作の以前に手掛けた『ザ・中学教師』でも子供たちから自然な演技を引き出した平山秀幸監督が、本作でも子供たちを生き生きと演出。
奥寺佐渡子の脚本は、少年少女たちの成長、友情、淡い初恋、ちょっぴりの切なさもしっかり織り込んだ。

他愛ないSFX怪談ファンタジー。
でも、ジュブナイル・ムービーとして、健全な良作だと思う。
最近、邦画でこういう類いの作品をまるっきり見なくなった。
派生作品としてではなく、シリーズの正統な新作として、また作られないかな。
そして今度こそは、夏に見たい。
今年の夏に、また見よう。

近大