怪談鏡ケ淵

劇場公開日:

解説

三遊亭円朝の原作を、「南部騒動 姐妃のお百」の共同執筆者・葉山浩三が脚色し、同じく「南部騒動 姐妃のお百」の毛利正樹が監督した怪談映画。撮影は「貞操の嵐」の森田守。

1959年製作/61分/日本
劇場公開日:1959年7月1日

ストーリー

浪人の安次郎は古着商江島屋の治右衛門にひきとられた。江島屋の跡とりを決め込んでいた番頭の金兵衛は安次郎を恨んだ。安次郎は許婚のお菊にめぐり合ったが、治右衛門はお菊が気に入り、二人を夫婦養子にした。金兵衛の妾お仲も安次郎を恨んだ。二人は安次郎を追い出そうと企てた。大川端で安次郎を待ち伏せた金兵衛は、鏡ケ淵にさしかかると花嫁姿のお里に出会った。花嫁衣裳の裾を引きさかれて恥をかいたお里は金兵衛に恨みを云ったが、金兵衛に刺されて淵に沈められた。金兵衛は借金を返しに治右衛門を訪れる安兵衛を襲うと淵に沈めたが、その時お里の亡霊が現われた。江島屋の身代をあきらめきれぬ金兵衛は、治右衛門をたらしこむべくお仲を女中奉公に入れた。お仲と治右衛門の関係に気づいた女房のおとせは裏庭の井戸に投げ込まれた。商用でたち寄った廃屋で金兵衛はお里の母親お島に会った。娘の復讐にもえるお島は金兵衛に囲炉裏につき落されて死んだ。おとせの通夜も済まぬうち、お仲は治右衛門の後妻に納った。その夜おとせは亡霊になって現われた。お仲は安次郎が江島屋ののっ取りを企てていると治右衛門にザン言した。治右衛門は金兵衛にすべてを任せた。お仲はお菊は見かけは貞淑だが実は淫らな女だと言った。治右衛門はお菊を離縁した。金兵衛は親切ごかしにお菊を水茶屋に奉公させると、三十五両の前金をわがものにした。呉服商島野屋の好意で三十五両の都合がつく手筈になっていた矢先、島野屋はお仲に毒殺された。金兵衛が死体を鏡ケ淵に沈めようとした時、安次郎が姿を見せた。金兵衛は安次郎をおそった。その時おとせ、お里、安兵衛、お島の怨霊が現われ、金兵衛は朱に染って鏡ケ淵に転落して行った。

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