起きて転んでまた起きて

劇場公開日:

解説

珍商売や恋人争奪戦をくりひろげるコメディー。脚本は小松君郎。監督は「喜劇 昨日の敵は今日も敵」の前田陽一。撮影も同作の梁井潤がそれぞれ担当。

1971年製作/86分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1971年12月31日

ストーリー

桜井正明と辺山修は大学の同級生で共にボーリング狂。かつら店“桜井ヘアー”の正明の家は経営不振で左前なのに比べ、クラッカー製造業の修の家はいたって羽振りがいい。しかし、辺山家もクラッカーの注文がバッタリ止まり、父親はそのショックで倒れ、あっさりあの世行き。修はるとに残されたの二千万円の借金だけ。はるは昔の商売髪結いをはじめ、修はタクシーの運転手になる決心をした。そんな辺山家とは反対に、吹けば飛ぶようなカツラ屋だった“桜井ヘアー”は輸出用のカツラがヒットし、ガッポガッポともうかる一方。その頃、修は、事故を起こし、会社から修理代五十万円を請求されて泣きっ面。二三香姉さんの助言で太鼓持ち珍八として心機一転出発した。しかし、借金取り金太が二三香に横恋慕するのを見て対決し、これも廃業してしまった。そして正明、二三香らの協力でリース屋を開業した。“和可楽”の女将は早速、修に床の間の掛軸を注文した。修は伊賀山骨董品店で竹田の掛軸を二千円で買った。この掛軸は辺山家にあったものだが、金太が借金のカタに持っていったものだ。掛軸を座敷で見た竹田は、自分と作者が同じ性なのに興味を持ち、二千円で買い上げた。ところが、修とはるが仏段の中から発見した鑑定書によれば、掛軸は時価二千万円の品物。ビックリ仰天の修は、掛軸を買い戻そうとするが、ガメツイ竹田夫人は足許を見込んで売り渡さない。正明は修のピンチを救うため鑑定人に化けて竹田家に乗り込み、ニセ物と主張、掛軸は無事修の許に帰ってきた。亡父が残した二千万円の遺産。一千万円を金太に返した修とはるはホッとひと安心。正明と修は、かねてより二人で恋の鞘当の真最中だったマリ子に会って求婚したが、マリ子はすでに伊賀山と婚約したあと、ガッカリした正明に大事件がもちあがった。今度は正明の家がドル・ショックのあおりで輸出用カツラの注文が止まり、倒産寸前になったのだ。正明は、修の融資を断わった。修同様に働いて苦況を乗りこえていくことを決心したのだ。「人生は七転び八起きサ……」

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