うなぎのレビュー・感想・評価

メニュー

うなぎ

劇場公開日 1997年5月24日
5件を表示 映画レビューを書く

今村版 罪と罰 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

今村昌平監督二度目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作である。本作はキアロスタミ監督の「桜桃の味」との同時受賞であるが、同作に内容でひけをとっていない。浮気した妻を殺害した男の出所後の物語であるが、本人は犯した罪を反省していても後悔はしていない。突然町にやって来て床屋を開いた素性の知れない主人公の男を町の住民は温かく迎え入れる。それは主人公の実直さを自ずと感じてのことだろうか。主人公は仮出所の身であるが故、無用なトラブルに巻き込まれまいとするが、本人のその意志と反して半ば必然的に巻き込まれていく。本作はそれがストーリーでもある。好きだったから妻を殺した。それが故に今後女性とは関係を持たないと固く決意した主人公は、結局最終的に自らの子供ではない胎児を腹に宿している女性と一緒になって子育てをする約束を交わす。それは新しく出会った自分に思いを寄せる過去のある女性を愛して救済し、生まれて来る他人の子を、殺害した妻の生まれ変わりと感じて育てることで、自らの贖罪とし、亡き妻への鎮魂とするのであろうか。本作は人間の罪と罰という永遠のテーマに、今村監督なりに一石を投じようと試みる野心的な作品なのかもしれない。

eichan
eichanさん / 2019年2月21日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 笑える 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

綺麗に生きられない仕組みもある中で ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

導入からセックスシーンと強い暴力シーンが出て来るから、こういう映画は観てはいけない年齢層や人に分けてしまう映画だが、ドラマを貫くには、不倫した奥さんの間男と性行為中に根が善良な夫が侵入して「奥さんのほうだけを」刺し殺すという強いシーンはどうしても意味を含んで来る。ヒューマンドラマ化していくのはその後からである。だが、それを表現するためには導入部のような映像も入らなければ説明に具体性が出ないという、芸術表現の矛盾のような、映像表現とはなんだろうかという面がある。この映画に限らない事を書いているが。演技と言われるが、実際に女優は裸になって男優と肌を合わせる面は実際である。アニメや小説とは違う。なんだか見た事のあるような風景かと思ったら、やはりやや近所周辺のロケ地だったが、セリフの中にもイタコとあったので、潮来市なのだろうが、そんなに外人のホステスが同伴して愛人のようになっているような所では実際にはないと思う。ウィキを参照すると、導入部の話のように今村昌平監督という人は、女性の性描写や肉感的な場面を用意していったらしいが、他の作品はまるで観ていない。それらから比較すると今村映画の水準からは低い映画だと言うが。私のようにそんなに映画を知らない者にとっては、十分だと感じる。知りすぎるのも麻痺する。高度と言われる映画を観たほうが良いとしても、それを観た人が一体観ていない人とどう違うのだろう。今村昌平という人物についてもウィキにも書いてあるが、常軌を逸するような演出を希望してスタッフから反対され実現しなかったというような逸話のために疑問も抱いてしまうが、映画学校を設立するなど教育者的な人でもあったと言う。清濁併せのみ、様々な人間の実像を描こうとするタイプだったか。ウィキに、小津安二郎監督らが、「なんでウジ虫ばかり書く」と問われ、「このくそじじい」と言い返し、「それならウジ虫ばかり描き続けてやる」と言った逸話については、考えさせられる。主人公の仮出所中が物語の軸となるのだが、偶然出会い自殺未遂をして主人公の理髪店で働く事になる女や周囲の人との関係の中でどう進んでいくのか。そりゃあ、人間は失敗もする。暗い過去もあったりする。しかし今の日本は、それについて当時者に苦しみも与えないままに、擁護してしまおうとする。胡散臭い弁護士連中なんかその象徴だ。不倫は自殺者や殺人が起きたりする。そうした悪事を金銭などの事情によって罪を曖昧に見せてしまうようなトリックが人間社会にはある。善良なはずの主人公のほうが刑務所に長期入れられてしまうという反転が何を意味するかである。長くなってしまったかも知れないから半分ほど観たところでこのコメントを終えて置く。

Takehiro
Takehiroさん / 2017年8月26日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

滑稽 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

妻を殺したことを反省していない主人公、そんな人殺しが、死にたいと思っている女性を助ける。かたや毎日写経をしながらも、心は腐りきっている刑務所の同僚、主人公を取り巻く、愛すべき町の人々。全体が滑稽。うなぎがよく主人公と結びついていたと思う。最後まで、主人公とヒロインのラブシーンがなかったのが逆に良かった。自首するシーンと、床屋での乱闘シーンは本当良かった。

いつこ
いつこさん / 2016年10月13日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

うなぎは山下そのもの ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

普通の会社員山下が夜釣りに出掛けて帰ってくると愛妻が不倫の最中。山下は妻をメッタ刺しにした。8年服役し仮釈放され理髪店を開くがうなぎのエサ探しした後自殺を図った女を助けることになる。
この女との関係はなかったのにお腹の子は俺の子だといい、再度刑務所に入ることになっても待っているように約束するのだった。
山下が唯一心の友としていたうなぎはなんでも聞いてくれ嘘をつかない存在。
そのうなぎを最後海に放流したのは自分自身をガラスの水槽から解放したということなんだろう。妻を殺してその事に常に囚われつつも自分を正当化しつつも自問自答して悩み続けていたことからの解放。
刑務所の同僚の高崎は山下の妄想が人物化して出てきてとても見ごたえあった。
人間の醜い心を言わせているがまさにそれが人間というもの。
内容がありいろんな風に考えることができる深い映画であるにもかかわらずタッチは軽く面白かった。

ミツマメ
ミツマメさん / 2016年1月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

『うなぎ』

市原悦子、倍賞美津子、上田耕一、佐藤允、哀川翔が脇を固めてカンヌのパルム・ドールを受賞した作品。
う〜ん今村映画はちょっとえっち大人の映画だね。

リッキー Rickie
リッキー Rickieさん / 2014年12月8日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

5件を表示

映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi
採用情報