「Japanese Gothic」雨月物語 kkmxさんの映画レビュー(ネタバレ)

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雨月物語

劇場公開日 1953年3月26日
全8件中、1件目を表示
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Japanese Gothic ネタバレ

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世界的な名画とのことで鑑賞。話はベタですが、映像や演出が出色の出来なのでかなり楽しめました。

何より、映像の美しさや妖しさが印象に残ります。琵琶湖を渡る小舟のシーンとか、霧の立ち込め方がなんともゾクゾクします。陰影に富んだカメラワークにも引き込まれました。
主人公をたぶらかす妖しい姫君・若狭絡みのシーンは実に不気味で艶かしい。日常パートの展開は実にスピーディーなくせに、若狭の住む屋敷のパートはものすごくゆっくり。若狭についているオババの口調も非常にゆっくりで、一気に幻想的な空気に持って行きます。こういったメリハリも本作の魅力だと思います。

そしてヒロイン(?)若狭の存在感が凄まじい!個人的に京マチ子は美人に思えませんが妖艶に見えるのですよね。また、あの顔が良かったのかもしれない。下ぶくれフェイスが絶妙に愛らしくも感じるので、単に怖いとかエロいとかではない複雑な味わいがありました。淡路千景だったら迫力が出過ぎてテイストが変わったと思います。京マチ子のちょいブサフェイスと演技力が本作に絶妙なバランス感覚を寄与しているように感じました。
若狭というキャラも、ただの妖しげな存在で終わっていないところが良心的です。終盤に語られる若狭の悲しみもなかなか切ないものがありました。
本作は海外でも高評価とのこと。それもよくわかります。陰影に富んだジャパニーズゴシックな映像美と京マチ子のパンチ力がウケたのでしょう。

一方、ストーリーは欲に目がくらんだ野郎どもが身の丈に合わない生活をすることで手痛い目に合うという、闇金ウシジマくんライクなもの。若狭の存在なんかは、欲望の先に潜むキャッチーな罠って感じです。よくある教訓めいた話で、ウシジマくんの方が面白いです。
まぁ、正直ラストのモノローグがシャクに触るんですよね。良妻賢母イメージ・慎ましい生活の肯定みたいで。だせぇ道徳の授業みたいでクソです。
あと、弟夫婦の話は蛇足に感じました。

全体的には観応えあり、語り継がれるのもうなずけます。ただ、作品の底流に潜む価値観は古臭い印象です。
本作が初溝口健二でしたが、個人的には小津ちゃんみたいにハマれそうにはないですね。

kkmx
さん / 2019年5月26日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  興奮 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
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