劇場公開日 1995年9月23日

「生きるってことをかなり強調した映画。」あした kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生きるってことをかなり強調した映画。

2018年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 序盤で椎名ルミ、高橋かおりの初々しいヌード。2人とも胸は小さい。美少女を脱がせる大林マジックを感じた。

 とにかく大林監督の下に集まる常連の俳優さんたちがいい。演技力もわざとらしいほど下手に演じさせるのか、そこが微笑ましかったりする。特に多岐川裕美、岸部一徳、林泰文などなど・・・案外、宝生舞が良かったのにビックリ。

 ヤクザの親分植木等を狙う岸部、田口トモロヲ、林。そして彼を守るベンガル、小倉久寛。大林監督に“人を殺すシーンは撮らない”ポリシーがあるため安心もできるのですが、かなり危ないところもあり。まぁそれが逆に生きることの大切さを訴えてくるのだ。
 原作は知らないけれど、これだけ登場人物が多いのに見せ場を作ってあるところが凄いとも感じる。お笑い担当の小倉とか、性欲担当の峰岸徹とか・・・寂しい人もいたけど、なぜだか希望を与えてくれる。もちろん泣き担当の植木等のパートはいいなぁ。

 小屋での高橋、林の初体験シーンなんかが恥ずかしいほど不要な部分だと感じるけど、それもクライマックスに繋がるんだと思うとしょうがないのかもしれない。

 原田知世のゲスト出演もいい。9人という人数を数えていれば想像はできたんだろうけど、なにしろ登場人物が多くて・・・

kossy