劇場公開日 2007年9月1日

「クリスティーナ・リッチの演技がすごい」ブラック・スネーク・モーン masakoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クリスティーナ・リッチの演技がすごい

2007年11月28日

結構エロエロな映画のかと思っていたのですが、全然そんなことなかったです。

ともかくクリスティーナ・リッチの演技がすごいです。スクリーンに映っている間のほとんどが、胸元しか隠せないTシャツとパンツの半裸状態。そして男を見て、自分の欲望に耐えられなくなると思いっきりそのTシャツを脱ぎ捨てる。レイは街中でアパズレ扱いなのですが、そのアパズレっぷりを見事に演じてます。また思いっきり胸を出すシーンもあるのですが、半Tを着た状態の方が、チラリズム的でセクシーです。

決して切れない鎖を巻かれながらも、キチガイのように逃げ出そうとするレイもすごいですが、そのレイを必死で更正させようとするラザラスの忍耐力もすごいです。本当に戦い。逃げ出さないように鎖を巻くと言うと監禁しているように思いますが(まぁ実際監禁なのですが)、これが監禁という言葉からくるイメージとは全く違います。そこには愛と優しさが溢れています。

途中特に盛り上ったりする部分もないし、実際ラストはあんまり解決できてないじゃん、という感じだったのですが、そんなラストもまた新鮮で良いのかもしれません。

観る前と観た後でこんなに印象の違う映画もめずらしいかも。なかなか良作だと思います。

masako