劇場公開日 2007年4月7日

「この頃のスカーレット・ヨハンソンは良かったなぁ」ママの遺したラヴソング kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この頃のスカーレット・ヨハンソンは良かったなぁ

2020年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ニューオーリンズの住宅街や川のほとりが妙にアートぽく感じたり、ボビーが語る名言の作者をローソンが答えたりするのに文学を感じたり、ハートウォーミングストーリーとは一味違う。またボビー(トラボルタ)がギターで弾き語りする周りにママ・ローレンを愛していた人たちが聞き惚れてる光景がいい。

 家は3等分・・・といっても、ボビーとローソンは二人で寝てる。生意気で、口は達者なパーシーに手を焼くボビーだったが、ローソンも進言もあり、受験勉強に協力することになった。そこから3人は打ち解ける。心の揺れ動く姿はなかなか見事な描写。特にローソンの過去の話は泣けてくるくらい。弁護士によれば二人が住む権利を有してるのは1年間。高校も最後の学年になれたし、受験勉強も順調。だけど1年が過ぎた頃、その事実を知ったパーシーが怒って、家を売りに出す騒動も・・・

 てっきりママがボビーのために作った曲がタイトルになったのかと思っていたら、ちょっと違っていた。それでも最初から「父親は誰?」という疑問を持って観ていたので、ボビーが父親なのでは?と予想がついてしまった。サックス吹きというミスリーディングもあったが・・・

 文学の要素が多すぎたため、なんとなく日本人には合わないところが残念(単に俺が知らないだけかも・・・英文科卒だというのに)。

kossy