劇場公開日 2007年3月10日

相棒 シティ・オブ・バイオレンス : 映画評論・批評

2007年3月6日更新

2007年3月10日よりシネマート六本木にてロードショー

ひたすら殴って、蹴って、前に進む、漢(オトコ)アクション映画

コミカル路線だった「ARAHANアラハン」に続き、実写版「あしたのジョー」なシリアス路線で、カンヌ国際批評家連盟賞を受賞した「クライング・フィスト」。路線は違えど、いま漢(オトコ)アクション映画を撮らせりゃ、右に出る者はいないリュ・スンワン監督。最新作となる本作の主演は、前記2作でスターになった実弟(リュ・スンボム)ではなく、スンワン本人。もう、気合いの入れ方が違いすぎる! 旧友の死を機に、故郷に戻った刑事が仲間と再会。2人は過激な捜査をするうちに、意外な黒幕が浮かび上がる……。回想シーンで悪ガキ時代が描かれるなんていうと、「友よ/チング」など、韓国映画特有の湿っぽさを感じるかもしれない。だが、本作には心地いいほど、女々しいものはない。ひたすら殴って、蹴って、前に進む!

そんな「ワイルド・ブリット」な展開に、「ウォリアーズ」なストリート・ファイト、「ワイルドバンチ」な編集に、マカロニな音楽まで、名漢アクションに対するオマージュはハンパない。さらに、クライマックスの料亭バトルが「キル・ビル Vol.1」の青葉屋バトルに類似してることから、“韓国のタランティーノ”の異名も取る監督。だが、自らバイ・メイ役を演ることを望みながら、体力不足から諦めたタラと違い、スンワンはすべてのアクションを自ら実践。必殺!ベルトアクション(540度回転蹴り)を繰り出すなど、すべてがタラ超え。いちばんジャッキー・チェンに近い男は、じつは韓国にいたのである!!

(くれい響)

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