劇場公開日 2007年1月13日

「ハサミや包丁の海に飛び込む感覚」悪夢探偵 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ハサミや包丁の海に飛び込む感覚

2023年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

ナゼにこんな安っぽい映画に龍平が主演し原田芳雄や大杉漣がキャスティングできるのか、それは塚本晋也だからとしか、敢えてのオリジナルビデオみたいな低クオリティな雰囲気に合わさるよう意図的に下手クソな演技が目立つhitomiをヒロインに、初期クローネンバーグみたいなグロテスク描写、やはり音が怖い、塚本晋也が演じる役柄を含めて『鉄男』の残骸がガチャガチャしている印象。

オドロオドロしくオカルト風味が漂いながらも刃物が切り裂く鉄が混じり合うメタリックな痛さが、メッキとかステンレスでも、錆びたのとか、そんな類いが混じり合った音が怖い。

万年 東一