劇場公開日 2006年9月2日

マイアミ・バイス : インタビュー

2006年9月11日更新

本作の顔である刑事ソニー・クロケット&リカルド・タブスを演じ、現在ハリウッドで人気の若手コリン・ファレルとジェイミー・フォックス。そして「SAYURI」に続いてハリウッド大作への出演となった、アジアを代表する女優コン・リー。3人の主要キャストに、出演にいたる経緯や出演した感想を聞いた。(聞き手:小西未来)

コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー インタビュー

――ジェイミー・フォックスさんが、マイケル・マン監督に「マイアミ・バイス」の映画化を持ちかけたことがきっかけとなって、今回の企画が動きだしたそうですね。

マイケル・マン監督とジェイミー・フォックスは3度目、コリン・ファレルは初の顔合わせ
マイケル・マン監督とジェイミー・フォックスは3度目、コリン・ファレルは初の顔合わせ

ジェイミー・フォックス:「うん。これまでマイケルの映画に何度か出演させてもらって、自分としては、マイケルのお気に入りの闘犬にでもなったような気がしていたんだ。マイケル・マンってとにかく存在感がすごくて、新しい映画のたびにぼくはいろんなトレーニングを受けたから。マイケルと仕事をするまで、自分が演じるキャラクターのバックストーリーを教えてくれえる監督なんて会ったことがなかったし。で、彼がTVシリーズの『マイアミ・バイス』になんらかの形で関わっていたことは知っていて、あれを映画にしたらクールだろうなって思いついた。でも、マイケルにその話をしたら、『勘弁してくれよ!』って笑い飛ばされた。その後、『マイアミ・バイス』の映画化話は、ぼくとマイケルとのあいだで一種のジョークになったんだ。他の映画で記者会見に一緒に出席したときに、マイケルに『次の企画はなんですか?』っていう質問が及ぶと、『タタン、タタン、タタン、タタン、タタタン……』っていう『マイアミ・バイス』のテーマ曲をぼくが口ずさんだり(笑)」

TV版の人気からヒットは確実!?
TV版の人気からヒットは確実!?

――(笑)

ジェイミー・フォックス:「クールだっていう理由だけじゃなくて、映画企画としてこれほどリスクの少ないものもないと思ったんだ。『マイアミ・バイス』といえば、アメリカのみならず世界的な現象だったわけだから、商業的な成功は間違いないし、そこにマイケルの経験と才能が加われば、そこらのリメイク映画なんかとは違った、一流作品になると思っていた。願わくば、みんながわざわざお金を払って映画館に足を運んでくれるような傑作にね」

――「マイアミ・バイス」の出演をオファーされたときの、コリン・ファレルさんの反応は?

マイケル・マンとの仕事に惹かれた コリン・ファレルとコン・リー
マイケル・マンとの仕事に惹かれた コリン・ファレルとコン・リー

コリン・ファレル:「実はマイケルとはその2年ほど前から会っていて、ぼくがロサンゼルスに立ち寄る機会があると、いつもディナーをしながらいろんなことを話し合っていたんだ。当時話し合っていた映画企画は、結局は実現しなかったんだけど。で、マイケルにこの映画の話を持ちかけられたとき、すでにジェイミーの出演が決まっていて、迷わずにオーケーしたよ。ジェイミーも言ったように、アクションがあって、ダイナミックでスタイリッシュな映像で、ものすごく大規模な映画になることは確実だけど、同時に、これはマイケル・マン映画だから、キャラクターの心理をじっくり描かれることになると分かっていたからね」

――コン・リーさんのフィルモグラフィーのなかでも、この作品はかなり異色ですね。

コン・リー:「最大の魅力は、偉大なフィルムメーカーと素晴らしい役者さんおふたりと仕事をさせてもらえる機会だったからです。もちろん、イザベラというキャラクターにも惹かれました。彼女って、ダイアモンドみたいな存在なんです。たくさんの面を持ち、光を当てると輝くけれど、そのなかには欠点が隠れていて。とても深みがあって豊かなキャラクターだから、新しいことを試したり、深い感情を表現したりすることができて、とても刺激的な挑戦でした。こんな素晴らしい役をオファーしていただいて、監督には本当に感謝しています」

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