劇場公開日 2006年12月9日

「やっぱり戦争なんてするべきじゃない」硫黄島からの手紙 UNEmiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱり戦争なんてするべきじゃない

2020年10月25日
PCから投稿

クリント・イーストウッドが、ほぼ全編日本語で映画を一本撮ったことは、素直にすごいと思う。

ただ、その日本語が聞き取りづらい…。
私の耳が悪いのかもしれないけど、1割くらい何言ってるかわからないところがあった。

二宮くん演じる西郷が、ほぼ現代日本語でしゃべってるのは正解だった気がする。
彼の、反抗的で正直なキャラクターが際立ってた。

日本軍が米軍に投降した時に、一瞬米軍を天使のように描くのかと思ってがっかりしたら、そうではなかった。

父親たちの星条旗と同様、戦争は一方が善で一方が悪なわけではないこと、現場の兵士たちは、心身ともに極限状態まで疲弊しながら、自分の信じるもののために、大切な人のために、ただ必死だったのだと伝えたかったのだろう。

日本人が見ても違和感が少ない、日本が舞台の映画。
でも、日本人には作れないだろう感覚が混ざってる。

UNEmi