劇場公開日 2006年12月9日

「重く、深く、刻みこむ。」硫黄島からの手紙 nano-hanaさんの映画レビュー(感想・評価)

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3.5重く、深く、刻みこむ。

nano-hanaさん
2016年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

洋画として見たはずが、蓋を開ければ完全に邦画じゃないか!と感じられた。
それほどにクリント・イーストウッド監督の戦争への偏った意見や思想が反映されず、徹底的に日本側から見た戦争を描いている。
だからこそ日本人の私の心へ深く沁み入る作品となった。

派手さやヒーロー性などエンターテイメントを完全に排除しており、そのリアリティさが逆に理不尽で壮絶な戦争の現実を一層色濃く映し出していた。

是非二部作である「父親たちの星条旗」も見なければならない。

悲痛な感情がこみ上げる事もあれば、ただただ思考を停止させて苦しみをシャットアウトしたくなるような場面もある。
しかし、たった70年前に実際の島で行われていた戦である。
今目の前にある日常が如何にアンバランスな奇跡の上に成り立っているのか思い知らされる。

折角の情報社会。

「知る」「調べる」「考える」

始まる前から負け戦だったこの戦い。
それでも戦争をせざるを得なかった時代背景や政治的な問題。
そのスタートを知り、調べ、考え続ける事こそ当時のような物理的な殺し合いのない「平和」を維持するという事だと思います。

どうか1分1秒でも、アンテナを張り巡らせて。
この時期に鑑賞して良かったです。

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nano-hana
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