「ポール・ニューマン出演作では異色かと」クインテット はむっちさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ポール・ニューマン出演作では異色かと

2021年7月20日
PCから投稿

吹雪が荒れる雪道の中、二人は先に見える競技場らしき建物を目指しているのか・・・途中、死体を食べている黒い犬が数匹いても、平然と通り過ぎる。そしてピアノの演奏で「一応不気味な雰囲気」を醸し出す・・・そんなB級臭たっぷりなスタートは個人的に嫌いじゃない。こういう映画にポール・ニューマンが出るってのも面白いじゃないかと期待して観てました。
 訳の分からん建物で暮らしていた兄、ちょっとデミ・ムーア似の連れも、ドア越しから誰かが仕掛けた爆弾であっさり死んでしまう意味不明な展開。生存競争とでも言えばいいのか、何のためのゲームなのか・・・P.ニューマンは簡単に死なんだろうから生き残った先に何があるのか、そしてこの意味不明な展開がいつまで続くのか(苦笑)...そんな前半であった。その後は...

・ゲームのルール全然わかんない
・要所で出てくる犬が気になる→いつの間にか凍ってしまう時もある
・火に手を置く女 (一応SF的)

 SFというよりホラーに近い雰囲気だけど、ハラハラドキドキ、そして引き付けるような映像美も感じることなく、一貫して寒さを出すためか霧状の曇った映像は見にくい印象でした。
 ポール・ニューマン出演の映画を沢山観ているわけではありませんが、基本的には孤独な苦しみを描いた作品が多く感じ、そういう面では共通していますが、この映画は意味不明なゲーム内容で「苦しみ」も感じづらく、一般的に評価が低いことを納得せざる得ない映画でした。
 というわけで、前半、連れの女性が死ぬまでが一番まともに観れただけでした。
 最後は闘わず、話しても仕方ないと思ったのか「好きにさせてくれよ」みたいな感じで雪道へ去っていくのであった。
 なかなか人生に置き換えて観るのも難しかったです。

コメントする
はむちん