「個人的には好み」レリック Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5個人的には好み

2022年3月17日
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モンスター・パニック作品が乗りに乗っていた1990年代。今思うと不思議な映画が沢山あったりする。本作もそんな迷作の一つだろうか。中々本作の存在を知っている人も少ないが、個人的には好みのB級映画だ。博物館宛に到着した荷物をきっかけとして怪物が現れるのだが、デザインは「グエムル-漢江の怪物-」のそれと似た、突然変異の産物のような怪物である。スプラッタやお色気に頼ることは無く、ど直球で勝負してきた点も好感触だ。怪物もそれなりに怖く、トイレのシーンや地下で人々を襲うシーンはかなり恐怖した。

特に捻りの効いた物語では無いが、怪物の誕生はこの年代に良くテーマに上がった、「DNAのクローン」等の科学的な物である。ちょうどこの年代に「羊のドリー」が誕生した事もあり、複数の作品で遺伝子操作等による恐怖が描かれたものだ。日々進歩する科学技術への警鐘の意味が込められているのだろう。だが、怪物そのものの描き方や、対峙の仕方にそれらの要素が絡んでこないのは勿体ない。せっかく博物館が舞台となっているため、新しきを倒すには古きの力が必要となり、博物館に眠る資料からそれを見出すとかいう冒険心に富んだ作品ではない。

オススメ出来るほど自信は無いが、個人的にはこの年代だと「グリード」や「アナコンダ」と並ぶ名作なのである。

Mina