劇場公開日 1955年4月7日

「本作は同じ監督と俳優で、1945年版と1946年版の二つあるとされている」三つ数えろ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5本作は同じ監督と俳優で、1945年版と1946年版の二つあるとされている

2021年2月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

なかなかに有名な作品
しかもハワード・ホークス作品
主演はハンフリー・ボガート、脇役にローレン・バコール
さぞかし面白いだろうと思うのだが少々期待はずれ
ストーリーが複雑な割に大して面白くない
だが、やはりハンフリー・ボガートとローレン・バコールの魅力につきる
それだけで最後まで辛抱できるのだから

本作は同じ監督と俳優で、1945年版と1946年版の二つあるとされている

とは言え、実際は1946年版が正式公開版であって、1945年版は一旦完成しただけのものでいわばパイロット版に過ぎない
それにリテイクと再編集を加えたものが1946年版という訳だ
要は戦争前で、完成したものの公開が伸びて塩漬けになっていた本作を、ある事情で急遽リテイクと再編集を加えて公開に踏み切ったということ
期待の新人ローレン・バコールの評判が他作品で劣悪だったためテコ入れをしたというのが本当のところということ

いずれにせよローレン・バコールは本作によってようやくスターになったのだ

DVDには両面に両方の版が収録されているが、1946年版を観るだけで十分と思う
特典映像にその違いの解説が収録されているのでそれでこと足りる

あき240